脂肪吸引後のダウンタイムは、腫れ・内出血・むくみ・拘縮(こうしゅく)といった経過をたどりながら、数か月かけて完成へと向かいます。
「仕事はいつから復帰できる?」「腫れはどのくらい続く?」「周囲に気づかれない?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、脂肪吸引後のダウンタイムについて、日数ごとの経過や部位別の違い、仕事復帰の目安、日常生活での注意点まで詳しく解説します。
※ダウンタイムの経過には個人差があります。以下は一般的な目安であり、すべての方に当てはまるものではありません。
この記事でわかること
| 気になること | この記事でわかること |
| ダウンタイムはどのくらい続く? | 日数ごとの経過と完成までの目安 |
| 仕事はいつから復帰できる? | 職種別の仕事復帰の目安 |
| 周囲に気づかれにくい時期は? | 部位別のダウンタイムの違い |
| 腫れ・内出血はいつまで? | 回復の流れと症状の変化 |
| 異常な症状は? | 早めにクリニックへ相談したい症状 |
脂肪吸引後のダウンタイムとは
脂肪吸引は、皮下脂肪を取り除いて、フェイスラインやボディラインを整える施術です。
手術後は、脂肪を取り除いた部分が治癒していく過程で、腫れ・内出血・むくみ・拘縮などの症状が現れます。これらは体が回復していくために起こる自然な反応です。
ダウンタイムの程度は、施術部位や脂肪の吸引量、吸引範囲、体質によって異なりますが、多くの場合は時間の経過とともに落ち着いていきます。
また、脂肪吸引は手術直後に完成する施術ではありません。腫れやむくみが落ち着き、皮膚や組織が新しい輪郭になじむまでには数か月かかります。
そのため、ダウンタイムを正しく理解し、焦らず経過を見守ることが大切です。
脂肪吸引後のダウンタイムの流れ(日数別)
脂肪吸引後のダウンタイムは、大きく「腫れのピーク期」「内出血の経過期」「むくみの解消期」「仕上がりの安定期」という4つの段階に分けて考えると分かりやすくなります。以下は一般的な経過の目安です。
| 時期 | 主な状態 | 目安 |
| 術後当日〜3日目 | 腫れがピークに近づく時期。内出血が出始める | 安静を優先する時期 |
| 術後4日目〜1週間 | 内出血が紫〜黄色に変化しながら軽くなる | デスクワークは復帰し始める方が多い時期 |
| 術後2週間〜1ヶ月 | 腫れの大部分が引き、拘縮(皮膚のつっぱり・硬さ)が出やすい | 見た目の変化を実感しやすい時期 |
| 術後3ヶ月〜6ヶ月 | むくみや拘縮が少しずつ馴染み、輪郭が安定していく | 最終的な仕上がりに近づく時期 |
術後当日〜3日目:腫れのピーク期
術後すぐは、麻酔液と組織液の影響で、施術部位が腫れています。この時期は、安静が最も重要です。
| 症状 | 状態 | 対処法 |
| 腫れ | 術後2〜3日目がピーク | 圧迫固定をしっかり着用、冷やす |
| 痛み | 違和感〜筋肉痛様 | 処方された痛み止めを服用 |
| 内出血 | 赤紫色のあざが出る | 自然に経過を見守る |
| 動き | 動かすと痛みが増す | 無理な動きを避ける |
ポイント:この時期は、仕事を休むか、在宅勤務にできるかをあらかじめ調整しておくと安心です。
手術直後から数日は、腫れやむくみが最も強く出やすい時期です。施術部位によっては、一時的に手術前よりも太く見えることもありますが、多くは術後の腫れや麻酔液による影響であり、一般的な経過の一つです。
また、この時期から内出血が現れ始めます。色や範囲には個人差がありますが、時間の経過とともに少しずつ変化していきます。
施術部位を安定させるためにも、圧迫着やフェイスバンドは指示された方法で着用しましょう。激しい運動や飲酒、長時間の入浴は腫れが強くなる原因になることがあるため、この時期はできるだけ安静に過ごすことが大切です。
術後4日目〜1週間:内出血の経過
腫れが徐々に引き始め、内出血が目立つ時期です。内出血は、赤紫色→黄色→緑色→消失という変化をします。
| 変化 | 期間 | 対処法 |
| 赤紫色 | 術後1週間程度 | 自然に経過を見守る |
| 黄色・緑色 | 術後2週間程度 | 自然に経過を見守る |
| 消失 | 術後2〜4週間 | メイクや衣類でカバー可能 |
ポイント:内出血は自然に吸収されますが、範囲が広がる、痛みが強い場合はクリニックへ連絡。
術後4日目頃になると、腫れのピークは少しずつ過ぎ、内出血の色が変化していきます。
内出血は紫色から徐々に黄色へと変化しながら吸収されます。重力の影響で内出血が下方向へ移動して見えることがありますが、異常ではなく自然な経過として見られることがあります。
デスクワークなど体への負担が少ない仕事であれば、この頃から仕事へ復帰される方も少なくありません。
顔の脂肪吸引では、マスクやメイクで内出血をカバーできる場合も多く、周囲に気付かれずに日常生活へ戻られる方もいます。
術後2週間〜1ヶ月:むくみの解消期
術後2週間〜1ヶ月:むくみの解消期腫れが引き、むくみが残る時期です。この時期から、仕事復帰される方が多いです。
| 症状 | 状態 | 対処法 |
| むくみ | 朝軽く・夕方重く | 昼間も圧迫固定、就寝時に足を高く |
| 拘縮 | 皮膚がつっぱる感じ | マッサージ(クリニックの許可後) |
| 仕上がり | まだ不安定 | 無理な運動を避ける |
ポイント:この時期は、仕事復帰は可能ですが、無理をせず、違和感がある場合は休息を取る。
術後2週間を過ぎると、大きな腫れは落ち着いてきます。
一方で、この時期には拘縮(こうしゅく)と呼ばれる症状が現れやすくなります。
拘縮とは、皮膚の下が硬くなったり、つっぱったように感じたりする状態です。傷が治る過程で組織が修復される際に起こる自然な反応で、多くの場合は時間の経過とともに改善していきます。
「硬くなったから失敗ではないか」と不安になる方もいますが、拘縮だけで施術の良し悪しを判断することはできません。
また、この頃からフェイスラインやボディラインの変化を実感し始める方が増えてきます。
術後3ヶ月〜6ヶ月:完成形への仕上がり
脂肪吸引の仕上がりは、術後3〜6ヶ月で安定します。個人差がありますが、この時期に最終的な形が確定します。
| 時期 | 状態 |
| 3ヶ月 | 大部分の腫れが引き、輪郭が明確に |
| 6ヶ月 | 仕上がりが安定、最終的な形が確定 |
ポイント:この時期までに、運動や筋トレを再開し、仕上がりを維持・向上させる。
術後3か月を過ぎる頃になると、腫れやむくみ、拘縮は徐々に落ち着き、輪郭が安定してきます。
脂肪吸引は、術後すぐの見た目がそのまま完成形になるわけではありません。
組織が回復し、皮膚が新しいボディラインになじんでいくことで、少しずつ自然な仕上がりへ近づいていきます。
完成までの期間には個人差がありますが、多くの場合は3〜6か月を目安に最終的な状態へ落ち着いていきます。
部位別のダウンタイムの違い
ダウンタイムの出方や気になりやすいポイントは、部位によって異なります。同じ脂肪吸引でも、「顔」と「太もも」では気になりやすい症状や生活への影響が異なるため、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。
顔の脂肪吸引:周囲にバレないための対策
顔の脂肪吸引は、腫れが目立ちやすい部位です。ただし、通常は1週間程度で社交的に支障がない程度に回復します。
| 期間 | 状態 | 対策 |
| 0〜3日 | 顔全体が腫れる | 外出を控える、マスクでカバー |
| 4〜7日 | 腫れが引き始める | メイクでカバー可能、外出可能 |
| 1〜2週間 | 内出血が残る | コンシーラーでカバー |
| 2週間〜 | 社交的に支障なし | 普通の生活に復帰 |
ポイント:顔の脂肪吸引は、多くの方は1週間前後で日常生活へ戻られますが、腫れや内出血には個人差があります。予定を調整して、1週間は外出を控えると安心です。
顔は吸引範囲が比較的小さいため、体の脂肪吸引と比べるとダウンタイムが軽い傾向があります。
一方で、顔は人目に触れやすい部位でもあるため、腫れや内出血を心配される方が少なくありません。
内出血はメイクでカバーできることも多く、マスクを着用できる環境であれば、術後早い段階で仕事へ復帰される方もいます。
また、あご下では拘縮による硬さやつっぱり感が数週間続くことがありますが、多くは時間とともに改善していきます。
二の腕の脂肪吸引:日常生活への影響
二の腕の脂肪吸引は、日常生活への影響が少ない部位です。ただし、2週間程度は圧迫固定が必要です。
| 期間 | 状態 | 対策 |
| 0〜3日 | 腕が腫れる、動かすと痛い | 圧迫固定を24時間着用 |
| 4〜7日 | 腫れが引き始める | 圧迫固定を12時間に、仕事復帰可能 |
| 1〜2週間 | 内出血が残る | 長袖でカバー |
| 2週間〜 | 社交的に支障なし | 半袖も可能 |
ポイント:二の腕は、2週間で普通の生活に復帰できます。夏前に施術する場合は、2ヶ月前に予約すると安心です。
二の腕は、腕を上げる・洗髪をする・着替えるといった動作で違和感やつっぱりを感じやすい部位です。
仕事への影響は比較的少ないものの、育児や家事など腕を頻繁に使う生活では、不便さを感じることがあります。
また、圧迫着を一定期間着用するため、夏場に施術を検討する場合は服装も考慮してスケジュールを立てると安心です。
お腹・太ももの脂肪吸引:歩行・座り仕事への影響
お腹・太ももの脂肪吸引は、歩行や座り仕事に影響が出る部位です。1週間〜1ヶ月程度で回復します。
| 期間 | 状態 | 対策 |
| 0〜3日 | 歩くと痛い、座ると圧迫感 | 安静、圧迫固定を24時間着用 |
| 4〜7日 | 歩行が楽に、座り仕事可能 | デスクワーク復帰可能 |
| 1〜2週間 | 腫れが引き、動きやすくなる | 圧迫固定を12時間に |
| 2〜4週間 | 普通の生活に復帰 | 肉体労働も可能 |
ポイント:お腹・太ももは、1ヶ月で普通の生活に復帰できます。座り仕事は1週間で復帰可能です。
お腹や太ももは、一度に吸引する範囲が広くなることが多いため、顔や二の腕と比べるとダウンタイムを強く感じやすい部位です。
術後数日は、起き上がる・歩く・階段を上る・しゃがむといった動作で筋肉痛のような痛みやつっぱりを感じることがあります。
また、太ももの脂肪吸引では、むくみや内出血が膝やふくらはぎ、足首まで広がることがあります。これは重力の影響による自然な経過であり、多くは時間とともに改善していきます。
デスクワークの場合でも、長時間同じ姿勢を続けると違和感やむくみを感じやすくなるため、適度に立ち上がったり軽く歩いたりしながら過ごすことがおすすめです。
部位ごとの詳しい特徴については、「脂肪吸引の部位別完全ガイド|顔・二の腕・お腹・太ももの違いと選び方」もあわせてご覧ください。
職種別の仕事復帰目安
仕事復帰のタイミングは、施術部位だけでなく、仕事内容によっても異なります。
ここで紹介するのは一般的な目安です。実際には吸引範囲や体質、術後の経過によって回復速度は異なるため、無理のないスケジュールを立てることが大切です。
デスクワーク(PC作業メイン):最短翌日〜3日後
デスクワークは、座り仕事で、体を動かす必要が少ないため、比較的早く復帰できます。
| 施術部位 | 復帰目安 |
| 顔 | 3〜7日後(腫れが目立たなくなったら) |
| 二の腕 | 翌日〜3日後(圧迫固定を着用) |
| お腹 | 3〜7日後(座ると圧迫感があるため) |
| 太もも | 3〜7日後(歩くと違和感があるため) |
ポイント:デスクワークは、3日後程度で復帰可能です。ただし、長時間の座り仕事は、むくみが出やすいため、1時間ごとに立ち上がると良いです。
デスクワークは体への負担が比較的少ないため、翌日から数日以内に仕事へ復帰される方も少なくありません。
ただし、顔の脂肪吸引では腫れや内出血が目立つことがあるため、人前に出る機会が多い場合は数日間の休暇を取る方もいます。
また、お腹や太ももの脂肪吸引では、長時間座った姿勢を続けると違和感を覚えることがあります。適度に立ち上がって体を動かすことで、負担を軽減しやすくなります。
接客業・対人業:1週間〜2週間後
接客業は、顔が見える・体を動かす必要があるため、1週間〜2週間後の復帰が目安です。
| 施術部位 | 復帰目安 |
| 顔 | 1〜2週間後(腫れ・内出血が目立たなくなったら) |
| 二の腕 | 1週間後(長袖でカバー) |
| お腹 | 1〜2週間後(動きやすくなったら) |
| 太もも | 1〜2週間後(歩行が楽になったら) |
ポイント:接客業は、1週間〜2週間後の復帰が目安です。予定を調整して、余裕を持って復帰すると安心です。
接客業や営業職など、人と対面する機会が多い仕事では、見た目の変化も考慮して復帰時期を決める方が多くいます。
顔の脂肪吸引では、マスクやメイクでカバーできるケースもありますが、腫れや内出血が落ち着くまで1週間程度休暇を取ると安心です。
体の脂肪吸引では外見への影響は比較的小さいものの、圧迫着の着用や動作時の痛みを考慮し、仕事内容に応じて無理のない復帰時期を検討しましょう。
肉体労働・立ち仕事・体を大きく動かす仕事:2週間〜4週間後
肉体労働・立ち仕事は、体を動かす・長時間立つ必要があるため、2週間〜4週間後の復帰が目安です。
| 施術部位 | 復帰目安 |
| 顔 | 2週間後(腫れが完全に引いたら) |
| 二の腕 | 2週間後(動かすと違和感がなくなったら) |
| お腹 | 2〜4週間後(腹圧がかかる動作が楽になったら) |
| 太もも | 2〜4週間後(長時間の立ち仕事が楽になったら) |
ポイント:肉体労働・立ち仕事は、2週間〜4週間後の復帰が目安です。無理をせず、体の回復を優先してください。
介護職や建設業、配送業など、体を大きく使う仕事では、施術部位への負担も大きくなります。
特にお腹や太ももの脂肪吸引後は、重い物を持つ動作や長時間の立ち仕事によって痛みや腫れが強くなることがあります。
回復を優先するためにも、仕事内容に応じて十分な休養期間を確保し、無理のないタイミングで仕事へ復帰することが大切です。
ダウンタイム中の生活アドバイス
圧迫固定(ガードル・バンド)の着用方法
圧迫固定は、腫れを抑え、仕上がりを安定させるため、非常に重要です。
| 期間 | 着用時間 | ポイント |
| 0〜1週間 | 24時間(就寝時も) | 着用しないと腫れる |
| 1〜2週間 | 12時間(就寝時は外す) | 昼間の活動時に着用 |
| 2〜4週間 | 8〜12時間 | 就寝時・外出時に着用 |
| 1ヶ月〜 | 必要に応じて | むくみが出る時だけ |
ポイント:圧迫固定は、着用しないと腫れが引きにくく、仕上がりに影響が出ることがあります。しっかり着用してください。
圧迫着やフェイスバンドは、腫れを抑え、皮膚が新しい輪郭に沿って馴染んでいくのを助ける目的で着用します。着用期間や時間の目安は、施術部位や吸引範囲によって異なるため、クリニックの指示に沿って着用することが大切です。
シャワー・入浴はいつから?
入浴のタイミングは、傷口の状態によって異なります。
| 期間 | 入浴方法 | ポイント |
| 0〜2日 | シャワーのみ | 傷口に水がかからないように |
| 3〜7日 | シャワーのみ、または短時間の浴槽 | 傷口に水がかからないように |
| 7日〜 | 通常の入浴 | 傷口が塞がればOK |
ポイント:入浴のタイミングは、クリニックの指示に従ってください。傷口に水が入ると感染症のリスクが上がります。
シャワーや入浴を再開できる時期は、施術部位や傷口の状態によって異なります。
一般的には、シャワーは比較的早い段階から可能になることが多い一方で、湯船につかる入浴は傷口の状態が落ち着いてから再開します。
再開時期については、術後の診察で傷の状態を確認したうえで案内されるため、自己判断で早めに入浴することは避けましょう。
運動・筋トレはいつから再開できる?
運動・筋トレの再開時期は、施術部位と回復状況によって異なります。
| 運動タイプ | 顔 | 二の腕 | お腹 | 太もも |
| ウォーキング | 1週間後 | 1週間後 | 1週間後 | 2週間後 |
| 軽い筋トレ | 2週間後 | 2週間後 | 2週間後 | 3週間後 |
| 有酸素運動 | 2週間後 | 2週間後 | 3週間後 | 4週間後 |
| 重い筋トレ | 4週間後 | 4週間後 | 6週間後 | 6週間後 |
ポイント:無理をせず、体の回復を優先してください。運動を再開しても、無理をすると腫れることがあります。
軽い散歩などの日常的な歩行は、血流を促し、体調管理の面でも役立つことがあります。
一方で、ランニングや筋力トレーニングなどの激しい運動は、術後早期に再開すると腫れや内出血が長引く原因になることがあります。
運動を再開するタイミングは、施術部位や回復の程度によって異なります。
焦らず、術後の経過を確認しながら少しずつ運動量を増やしていくことが大切です。
飲酒は、いつから再開できる?
飲酒の再開時期は、傷口の治癒状況と内服中の薬剤によって異なります。一般的な目安は以下の通りです。
| 期間 | 状態 | 可否 | 理由 |
| 術後0〜3日 | 傷口が開いている | 禁止 | 傷口の治癒を妨げ、感染リスクが上がる |
| 術後4〜7日 | 傷口が塞がり始める | 禁止 | まだ完全には塞がっていない |
| 術後1〜2週間 | 傷口が塞がる | 条件付き可 | 腫れが引き、内服が終われば少量から |
| 術後2週間〜 | 日常生活に復帰 | 可 | 腫れが引き、内服が終わればOK |
ポイント:飲酒は、傷口が塞がり、腫れが引いてから(目安は術後2週間)にしてください。特に、内服中の薬剤(抗生剤・痛み止め)がある場合は、控えてください。
喫煙は、いつから再開できる?
喫煙は、傷口の治癒を著しく妨げるため、できるだけ長く控えることが推奨されます。
| 期間 | 状態 | 可否 | 理由 |
| 術後0〜1ヶ月 | 傷口の治癒期 | 禁止 | 血管収縮で血流が悪くなり、治癒遅延 |
| 術後1〜2ヶ月 | 仕上がりが安定 | 条件付き可 | 腫れが引き、組織が安定すれば少量から |
| 術後2〜3ヶ月 | 完成形が確定 | 可 | 完全に回復すればOK |
ポイント:喫煙は、傷口の治癒を著しく妨げるため、できるだけ長く控えることを推奨します。理想は術後2〜3ヶ月です。
ダウンタイム中のトラブルと対処法
脂肪吸引後は、腫れや内出血、むくみ、拘縮などが現れることがあります。これらは多くの場合、傷が治る過程で起こる自然な反応であり、時間の経過とともに改善していきます。
一方で、通常の経過とは異なり、早めにクリニックへ相談した方がよい症状もあります。
正常な経過と、注意が必要な症状の見分け方
次のような症状は、多くの方にみられる一般的なダウンタイムの経過です。
- 腫れやむくみ
- 内出血
- 筋肉痛のような痛み
- 皮膚のつっぱりや硬さ(拘縮)
- 一時的な感覚の鈍さやしびれ
これらは回復とともに少しずつ改善していくことがほとんどです。
一方で、以下のような症状がある場合は、通常の経過とは異なる可能性があります。
注意が必要な症状(早めにクリニックへ連絡)
- 38℃以上の発熱が続く(感染症の可能性)
- 傷口から膿が出る、強い臭いがする(感染症の可能性)
- 時間の経過とともに痛みが強くなる(内出血・感染症の可能性)
- 片側の脚だけが急激に腫れる、熱感がある(血栓症の可能性)
- 息苦しさや胸の痛み、動悸が突然現れる(血栓症の可能性)
- 出血が止まらない(血管損傷の可能性)
上記のような症状は、感染症や血栓症など、早期の対応が必要な状態のサインである可能性があります。
自己判断で様子を見ず、施術を受けたクリニックへすぐにご連絡ください。
経過写真でみる変化のリアル
ボディの脂肪吸引(腰・ウエストの脂肪吸引の経過 術前/1週間/1ヶ月/3ヶ月/6ヶ月)

- 1週間:腫れが出やすい時期
- 1ヶ月:まだ経過途中
- 3ヶ月:ラインがなじむ時期
- 6ヶ月:くびれが定着した状態
脂肪吸引は、6ヶ月かけて完成します。拘縮→皮膚の収縮→輪郭の完成という順です。
経過写真は、実際にダウンタイムを乗り越えた患者様の同意のもとに掲載しています。腫れや内出血の程度、引き方には個人差があるため、ここでの経過がそのまま全ての方に当てはまるわけではない点にご留意ください。
よくある質問
Q. 内出血がひどい場合、消えないことはありますか?
内出血の程度や消えるまでの期間には個人差がありますが、多くの場合は時間の経過とともに薄くなっていきます。長期間色が残る、範囲が広がるなど気になる変化がある場合は、クリニックにご相談ください。
Q. いつからメイクや日焼け止めを使えますか?
傷口の状態や部位によって目安が異なるため、施術を受けたクリニックの案内に沿って再開時期を確認することをおすすめします。
Q. ダウンタイムを短くする方法はありますか?
ダウンタイムを完全になくす方法はありませんが、術後の過ごし方によって回復を妨げないようにすることはできます。圧迫固定を適切に行い、安静が必要な時期は無理をせず、運動や飲酒の再開時期を守ることが大切です。また、マッサージなどのセルフケアは時期によって適切な方法が異なるため、自己判断ではなくクリニックへ確認したうえで行いましょう。
Q. IANA CLINICの脂肪吸引は、ダウンタイムを抑える工夫をしていますか?
当院では、MicroAireを用いた組織温存や、麻酔液の浸透段階から独自の手法(SST)を取り入れることで、出血や組織へのダメージを抑える工夫を行っています。ただし、ダウンタイムの出方には施術範囲や個人の体質による違いも大きいため、一概に「誰でも軽い」とお約束できるものではありません。詳しくは「MicroAireとは」「SSTとは」の記事でも解説しています。
SSTとは——麻酔を入れる瞬間から、すでに仕上がりに差がついている
Q. 仕事を休む期間はどのくらい必要ですか?
仕事を休む期間は、施術部位と仕事内容によって異なります。デスクワークは3日〜1週間、接客業は1〜2週間、肉体労働・立ち仕事は2〜4週間が目安です。詳しくは「職種別の仕事復帰目安」をご覧ください。
まとめ|ダウンタイムは段階を追って回復していきます
脂肪吸引後は、腫れ・内出血・むくみ・拘縮といった症状が現れますが、多くは時間の経過とともに改善していきます。
| ポイント | 概要 |
| 仕事復帰の目安 | デスクワーク3日〜1週間・接客業1〜2週間・肉体労働2〜4週間 |
| 日常生活への影響 | 圧迫固定が必要・入浴は傷口が塞がるまでシャワーのみ |
| 運動再開 | ウォーキング1週間後・軽い筋トレ2週間後・重い筋トレ4〜6週間後 |
| 注意が必要な症状 | 38℃以上の発熱・傷口から膿・片側の脚だけが急激に腫れる |
仕事復帰の目安や日常生活への影響は、施術部位や仕事内容によって異なるため、あらかじめダウンタイムの流れを理解し、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切です。
また、回復のスピードには個人差があります。予定より時間がかかることがあっても、焦らず経過を見守り、気になる症状がある場合は早めに施術を受けたクリニックへ相談しましょう。
部位ごとのダウンタイムや特徴について詳しく知りたい方は、「脂肪吸引の部位別完全ガイド|顔・二の腕・お腹・太ももの違いと選び方」もあわせてご覧ください。
※効果や経過には個人差があります。

穴井 元康
IANA CLINIC
院長
経歴
2015年 Centre Hospitalier Universitaire Grenoble Alpes(フランス)
2016年 Mackay Memorial Hospital(台湾)
2017年 産業医科大学医学部医学科 卒業
国立病院機構九州医療センター勤務
2019年 トヨタ自動車株式会社 専属産業医
2020年 東北大学病院、東北労災病院 整形外科勤務
2021年 都内整形外科クリニック院長
2023年 大手美容クリニック勤務
2025年 韓国 LaPrin Plastic Surgery Fellowship
2025年 IANA CLINIC開院
患者様一人ひとりのお悩みやご希望に丁寧に向き合い、
自然な仕上がりを重視した美容医療の提供に努めています。