「頬のもたつきが気になります」
「顔の下半分が重く見えます」
「痩せても顔だけ変わりません」
頬について、こうしたご相談をいただきます。
「頬」という言葉は広い範囲を指すため、患者様が気にされている部分と、脂肪吸引の施術範囲が一致しないことがあります。
ご自身では「頬」と感じていても、実際にはほうれい線上方、口角横、あご下など、異なる脂肪区画が関わっていることがあります。
この記事では、頬の脂肪吸引で対応できる範囲をご説明します。
この記事でわかること
✅ 頬とはどこのことか
✅ ほうれい線上方は、当院の頬脂肪吸引とは別に評価すること
✅ 深い層の脂肪との違い
✅ 取りすぎるとこけること
頬(ホホ)とは、どこのことか
当院では、口角付近から耳たぶ方向へ引いた線より下で、フェイスラインより上にある側頬部を、頬の脂肪吸引の主な範囲としています。
これは当院の施術上の区分です。顔の脂肪は複数の区画に分かれており、実際の範囲は脂肪の分布や骨格に合わせて調整します。
ほうれい線の上方は、当院の「頬」の吸引範囲とは分けて考えます
ほうれい線の上方にあるふくらみは、当院の頬脂肪吸引の基本範囲とは分けて評価しています。
この領域には、鼻の横からほうれい線に沿うナゾラビアルファットや、その外側に位置する内側頬脂肪など、複数の浅層脂肪区画が関わります。
一般に「メーラーファット」と呼ばれる範囲も一定ではなく、複数の中顔面脂肪区画をまとめて指している場合があります。
そのため、「頬が気になる」というご相談でも、実際には中顔面の脂肪が主体であることがあります。まず、どの位置の膨らみを気にされているのかを確認します。
▶ ナゾラビアルファット除去とは?ほうれい線との関係を解説
顔の下半分がもたつく原因
頬まわりのもたつきは、いくつかの要素が組み合わさっています。
皮下脂肪
皮膚のすぐ下にある脂肪です。頬の脂肪吸引で対応するのは、この層です。
力を抜いた状態でつまめる厚みがある場合、皮下脂肪が関与している可能性があります。ただし、つまんだ厚みには皮膚や結合組織も含まれるため、つまめることだけで適応を判断するわけではありません。
バッカルファット(深い層の脂肪)
バッカルファットは、皮下脂肪より深い位置にある脂肪体です。
皮膚表面からの見た目や触診だけで、皮下脂肪との割合を完全に判別することはできません。除去する場合は、一般に口腔内からアプローチします。
通常の頬脂肪吸引で対象とする浅層の皮下脂肪とは、層もアプローチも異なります。
ジョールファット
ジョールファットは、口角の外下方から下顎縁の上に位置する浅層脂肪区画です。
厚みや下垂があると、口角横からフェイスラインにかけて膨らみが生じ、下顎の輪郭が途切れて見えることがあります。
当院では、頬の脂肪吸引とは範囲を分けて評価しています。
皮膚のゆるみ・骨格
皮膚のゆるみによって、脂肪が下方へ移動して見えることがあります。また、骨格による輪郭は脂肪吸引では変わりません。
頬の脂肪吸引で対応できる範囲
頬の脂肪吸引で対象とするのは、主に側頬部の浅層の皮下脂肪です。
当院では、口角付近から耳たぶ方向へ引いた線より下で、フェイスラインより上にある範囲を基本とし、脂肪の厚みや周囲とのつながりに合わせて調整します。
皮下脂肪がもたつきの主体であれば、厚みを減らすことで、正面から見た下顔面の幅やフェイスラインの見え方が変わることがあります。
変えられない部分があります
骨格 — 顔の輪郭を決める骨の形は変わりません。
筋肉 — 咬筋の発達によるエラの張りは、脂肪吸引では変わりません。
皮膚のゆるみ — 脂肪吸引は皮膚を切除したり、引き上げたりする施術ではありません。脂肪を減らしたあとに皮膚がなじむことはありますが、もともとのゆるみが強い場合は十分な改善が得られず、かえって目立つ可能性があります。
深部の脂肪 — バッカルファットは別の施術になります。
深い層の脂肪は別の施術です
頬まわりの膨らみが気になる場合、皮下脂肪だけが原因とは限りません。
バッカルファットが張り出している場合、皮下脂肪を減らしても、深部からの膨らみは残ります。
| 層 | アプローチ | |
|---|---|---|
| 頬の脂肪吸引 | 皮下脂肪(浅層) | 耳たぶの下から |
| バッカルファット除去 | 深部 | 口の中から |
どちらが主体かは、診察で確認します。組み合わせて行うこともあります。
取りすぎるとこけます
顔でとくに注意が必要なのがこれです。
脂肪を多く取り除くことが、そのまま理想的な結果につながるわけではありません。
皮下脂肪を減らしすぎると、頬がこけたり、骨ばった印象になったりする可能性があります。
また、顔は加齢によって脂肪区画のボリュームや位置、皮膚や支持組織の状態が変化します。術後は問題がなくても、将来的な変化によってボリューム不足が目立つ可能性も考慮する必要があります。
だから、残す量を決めています
当院では、顔全体のバランスを見ながら、必要なボリュームは残す設計を行います。
「できるだけ多く取ってほしい」というご希望には沿えないことがあります。
▶ 脂肪吸引はデザインで決まる|部位の境目をどう設計するか解説
傷跡について
頬の脂肪吸引では、耳たぶの下、裏側に数ミリ程度の切開を行います。
耳の付け根にあたる位置で、正面からは見えません。 髪を下ろせば、さらに目立ちにくくなります。
傷跡が完全に消えることはありませんが、多くは時間の経過とともに赤みが薄れ、目立ちにくくなります。多くの場合6か月以上、体質によっては1年程度をみていただきます。
あご下との関係
頬とあご下は、フェイスラインでつながっています。
あご下にも脂肪がある場合、頬だけを吸引すると、フェイスラインの下方に厚みが残り、下顔面全体としての変化を実感しにくいことがあります。
当院では、頬とあご下をセットで行うメニューもご用意しています。どこまでを範囲にするかは、脂肪の分布を確認したうえで決めます。
よくある質問
Q. 頬とはどこのことですか?
当院では、口角付近から耳たぶ方向へ引いた線より下で、フェイスラインより上にある側頬部を、頬脂肪吸引の主な範囲としています。
これは施術上の区分であり、実際の範囲は脂肪の分布に合わせて調整します。ほうれい線上方の脂肪は、当院では別の領域として評価しています。
Q. ほうれい線は改善しますか?
頬の脂肪吸引は、ほうれい線そのものを治療する施術ではありません。
ほうれい線には、浅層・深層脂肪の分布、支持組織、骨格、皮膚のゆるみなど複数の要素が関わります。
ほうれい線上方の膨らみが気になる場合は、ナゾラビアルファットなど、どの組織が主体かを診察で確認します。
Q. バッカルファットとどう違いますか?
対象とする脂肪の層と、アプローチが異なります。
頬の脂肪吸引は浅層の皮下脂肪を対象とし、耳たぶ付近の小切開から行います。バッカルファットは皮下脂肪より深い位置にある脂肪体で、除去する場合は一般に口腔内からアプローチします。
どちらがもたつきの主体かは、見た目だけで一律に判断できないため、診察で確認します。
Q. 取りすぎると危険ですか?
皮下脂肪を減らしすぎると、頬がこけたり、骨ばった印象になったりする可能性があります。
また、顔は加齢によって脂肪区画のボリュームや位置、支持組織の状態が変化します。将来的な変化も考慮して、必要なボリュームを残す設計を行っています。
Q. 傷跡はどこにできますか?
耳たぶの下、裏側に数ミリ程度の切開を行います。
耳の付け根にあたる位置で、正面からは見えません。
Q. エラの張りは改善しますか?
エラの張りが咬筋という筋肉によるものである場合、脂肪吸引では変わりません。
骨格による輪郭も同様です。診察で、脂肪による部分がどの程度あるかを確認します。
Q. あご下も一緒にやったほうがいいですか?
脂肪の分布によります。
あご下にも脂肪がある場合、頬だけを吸引すると、フェイスラインの下方に厚みが残り、下顔面全体としての変化を実感しにくいことがあります。
診察では、頬だけで希望する変化が得られるか、あご下を含めた方が自然な輪郭になるかをご説明します。
Q. たるみが心配です
皮膚のゆるみがある場合、脂肪を減らすことでたるみが目立つ可能性があります。
当院では皮膚の状態を確認したうえで適応を判断します。脂肪吸引だけでは十分な改善が見込みにくい場合には、糸リフトなど他の治療を組み合わせる選択肢や、脂肪吸引をおすすめしない可能性も含めてご説明します。
まとめ
当院では、口角付近から耳たぶ方向へ引いた線より下、フェイスラインより上にある側頬部を、頬脂肪吸引の主な範囲としています。
ほうれい線上方のふくらみは、この基本範囲とは分けて評価します。 この領域には、ナゾラビアルファットや内側頬脂肪など、複数の脂肪区画が関わります。
対象とするのは、この範囲の浅層の皮下脂肪です。バッカルファットは皮下脂肪より深い位置にある脂肪体で、層もアプローチも異なります。
顔で注意が必要なのは、皮下脂肪を減らしすぎると、頬がこけたり骨ばった印象になったりすることです。
顔は加齢によって脂肪区画のボリュームや位置、皮膚や支持組織の状態が変化します。そのため、現在の細さだけでなく、将来的な変化も考慮して必要なボリュームを残す設計を行っています。
切開は耳たぶの下、裏側に行います。正面からは見えない位置です。
なお、あご下にも脂肪がある場合、頬だけを吸引すると、フェイスラインの下方に厚みが残り、下顔面全体としての変化を実感しにくいことがあります。
▶ 顔の脂肪吸引|施術内容・費用・ダウンタイム
顔でお悩みの方へ
顔は、脂肪の層が複数ある部位です。
皮下脂肪なのか、深部のバッカルファットなのか、それともほうれい線上方の脂肪なのか。まずは、どの部位の脂肪が膨らみの原因になっているのかを診察で確認します。
脂肪吸引で変えられる部分と変えられない部分を、診察でご説明します。
お電話でのご予約・お問い合わせ
TEL:082-298-0505
受付時間 10:00〜18:30
※カウンセリング無料

穴井 元康
IANA CLINIC
院長
経歴
2015年 Centre Hospitalier Universitaire Grenoble Alpes(フランス)
2016年 Mackay Memorial Hospital(台湾)
2017年 産業医科大学医学部医学科 卒業
国立病院機構九州医療センター勤務
2019年 トヨタ自動車株式会社 専属産業医
2020年 東北大学病院、東北労災病院 整形外科勤務
2021年 都内整形外科クリニック院長
2023年 大手美容クリニック勤務
2025年 韓国 LaPrin Plastic Surgery Fellowship
2025年 IANA CLINIC開院
患者様一人ひとりのお悩みやご希望に丁寧に向き合い、
自然な仕上がりを重視した美容医療の提供に努めています。