【広島】膝の脂肪吸引の傷跡はどこ?目立つ?経過を医師が解説

鏡の前に座り膝上のもたつきと膝まわりのラインを確認する女性

「膝は隠せないので、傷跡が心配です」

「スカートを履けなくなりませんか」

「どこを切るのか、事前に知っておきたい」

膝の脂肪吸引を検討されている方から、こうしたご質問をいただきます。

膝は、脚の中でも隠しにくい部位です。太ももやふくらはぎと違い、正面から見える位置にあります。

この記事では、切開の位置と、傷跡がどのように変化していくのかを解説します。

この記事でわかること

✅ 切開する位置

✅ 膝関節の内側を選ぶ理由

✅ 太ももと同時に行う場合は膝に傷を作らないこと

✅ 術後から6か月以降までの傷跡の経過

目次

傷跡はどこにできますか

膝を単独で吸引する場合、切開は膝関節の内側と後ろ側に置きます。数ミリ程度です。

膝を曲げたときに隠れる位置です

内側も後ろ側も、膝を曲げるとしわに隠れる位置です。

膝は日常の動作で常に曲げ伸ばしをしています。座る、しゃがむ、階段を使う。こうした場面で、傷跡は自然に隠れます。

立って膝を伸ばした状態でも、内側と後ろ側は正面からは見えません。膝のお皿の上や前面には切開を置きません。

位置と数は全員同じではありません

脂肪の分布、吸引する範囲、目指す輪郭によって変わります。

診察では、実際の切開位置についても図やデザインを用いながらご説明しています。

太ももと同時に行う場合は、膝に傷を作りません

膝を太ももと同時に吸引する場合、膝に切開を置く必要がありません。

太ももの脂肪吸引では、鼠径部(脚の付け根)と臀溝(お尻の下)から切開を行います。このアプローチで膝まで届くため、膝に傷を作らずに吸引できます。

膝上の脂肪が太ももの前面から連続している方の場合、同時に行うことで、傷跡の面でも有利になります。

▶ 膝の脂肪吸引|膝上のもたつき・膝周りの脂肪を医師が解説

傷跡はどのように変化しますか

切開そのものは数ミリと小さなものですが、傷跡は術後すぐに目立たなくなるわけではありません。

一般的に、傷跡が完全に消失することはありませんが、多くは時間の経過とともに赤みが薄れ、細い線状となり、日常生活で気にならない程度まで目立ちにくくなります。

多くの場合6か月以上、体質によっては1年程度かけて成熟していきます。術後3か月の時点で赤みや硬さが残っていることは、通常の経過として珍しくありません。

以下で、術後からの経過を時系列でご説明します。傷跡の経過

術後〜1週間

創部は保護された状態です。

シャワーは術翌日から可能です。創部も強くこすらず、泡でやさしく洗い、流水で十分に洗い流してください。

この時期は、傷跡そのものより腫れや内出血のほうが目立ちます。

1週間〜1か月

この時期は、多くの方で創部の上皮化が進み、赤みのある傷跡へ変化していきます。

ただし、閉じるまでの速さには個人差があります。脂肪吸引の切開創はカニューレが皮下脂肪層まで通過するため、表皮だけの浅い切り傷よりも、落ち着くまでに時間がかかることがあります。

当院では創部の状態を診察で確認し、感染や明らかな離開がなければ、術後1か月頃までの経過も含めて判断しています。

1〜3か月

赤みが徐々に落ち着いてきます。

一方で、傷跡が硬くなったり、一時的に盛り上がって感じられたりすることがあります。治癒の過程で次第に和らぐものもありますが、赤みや盛り上がりが強くなる場合には、肥厚性瘢痕などを考えて経過を確認する必要があります。

3〜6か月

赤みや色素沈着が徐々に薄れ、傷跡の硬さも少しずつ和らいでいく時期です。

一方で、6か月の時点でも赤みや茶色い色素沈着が残っている方はいらっしゃいます。傷跡の変化には個人差が大きいため、この時点でも完成とは限りません。

6か月以降

傷跡が成熟していく時期です。

多くの場合6か月以上、体質によっては1年程度かけて、少しずつ目立ちにくくなっていきます。傷跡の評価には、それだけの時間が必要になります。

膝の傷跡で注意が必要なこと

膝には、他の部位とは違う条件があります。

皮膚が動く部位です

膝は曲げ伸ばしを繰り返す関節の上にあります。そのため、傷跡には日常的に皮膚の引っ張る力がかかります。

傷跡に力が繰り返しかかると、幅が広がったり、盛り上がったりする一因になると考えられています。

皮膚が薄い部位です

膝の周囲は、脚の中でも皮膚が薄い部位です。

皮膚のすぐ下を削るような操作が加わると、色素沈着の原因になります。当院で使用しているカニューレは、吸引の向きが皮膚側へ向かないよう設計されており、皮膚直下への負担を抑えられます。

傷跡を目立ちにくくするために

テープ固定

創部の上皮化を確認したあと、傷跡の状態に応じてテープ固定をご案内することがあります。

テープ固定は、周囲の皮膚から傷跡に加わる力を軽減することを目的に行います。膝は動きの多い部位のため、この対策の意味が大きくなります。

上皮化する前の創部へ自己判断でテープを貼ることは避けてください。開始時期、貼り方、交換頻度は経過診察の際にご案内します。

紫外線対策

傷跡の赤みが残っている時期に紫外線を受けると、色素沈着が目立ったり、長く残ったりする可能性があります。

膝は露出する機会が多い部位です。スカートやショートパンツを履く季節と重なる場合は、対策を考えておいてください。

紫外線を浴びたから必ず色素沈着するわけではありませんが、赤みが残っている時期は避けたほうが望ましいとされています。

皮膚の乾燥や刺激を避ける

創部が上皮化したあとも、周囲の皮膚が乾燥したり、かゆみによって繰り返しこすったりすると、皮膚トラブルの原因になります。

乾燥がある場合には、創部の状態を確認したうえで周囲の皮膚の保湿をご案内することがあります。傷跡そのものへ使用する製品については、自己判断で塗らずご相談ください。

気になるときはご連絡ください

傷跡の経過について、判断に迷われる場合は、次回の診察を待たずにご連絡ください。

とくに、次のような場合はお早めにご相談ください。

  • 創部の赤みが広がっている
  • 痛みが強くなっている
  • 熱感がある
  • 滲出液や臭いがある
  • 傷跡が明らかに盛り上がってきている

よくある質問

Q. 傷跡はどこにできますか?

膝を単独で吸引する場合、膝関節の内側と後ろ側に数ミリ程度の切開を行います。

どちらも膝を曲げたときにしわへ隠れる位置で、正面からは見えません。

Q. 太ももと一緒に受けると傷は増えますか?

増えません。

太ももと膝を同時に行う場合、鼠径部と臀溝からのアプローチで膝まで届くため、膝に傷を作る必要がありません。

Q. スカートは履けますか?

切開は膝を曲げるとしわに隠れる位置に置いています。

ただし、傷跡が成熟するまでの期間は紫外線対策が必要です。露出の多い季節と重なる場合は、日焼けを避ける対応を考えておいてください。

Q. 半年経っても赤みが残っています

傷跡が成熟するまでには時間がかかるため、半年の時点で赤みが残っていること自体は珍しくありません。多くは時間とともに改善します。

ただし、赤みが強くなる、盛り上がるなどの変化がある場合はご相談ください。

Q. 傷跡にテープはいつまで貼りますか?

傷跡の状態によって変わるため、一律の期間は決めていません。

膝は動きの多い部位のため、他の部位より長く続けていただくことがあります。開始時期、貼り方、交換頻度、いつまで続けるかは、経過を見ながらご案内します。

Q. 体質的に傷跡が残りやすいのですが

傷跡の治り方には個人差があります。過去にケロイドや肥厚性瘢痕ができたことがある方は、診察時に必ずお伝えください。

以前の傷跡の状態や部位を確認し、通常より傷跡が目立つ可能性、術後の管理方法についてご説明します。リスクが高いと判断した場合には、手術をおすすめしないこともあります。

Q. レーザーなどで傷跡を消せますか?

レーザーを含め、傷跡の赤み、盛り上がり、色素沈着などに対して検討される治療法はあります。ただし、傷跡を完全に消す治療ではありません。

必要な治療と開始時期は、傷跡の状態によって異なります。

まずは傷跡が成熟するまで経過を確認し、そのうえで必要な治療を判断します。気になる症状がある場合は、自己判断で様子を見続けずご相談ください。

まとめ

膝を単独で吸引する場合、切開は膝関節の内側と後ろ側に置きます。どちらも膝を曲げるとしわに隠れる位置です。膝のお皿の上や前面には切開を置きません。

太ももと同時に行う場合は、鼠径部と臀溝からのアプローチで膝まで届くため、膝に傷を作る必要がありません。

傷跡が完全に消えることはありません。赤みが薄れ、細い線状になるまでには、6か月から1年ほどをみていただきます。

膝は曲げ伸ばしを繰り返すため傷跡に力がかかりやすく、皮膚も薄い部位です。そのため、テープ固定と紫外線対策の意味が大きくなります。

▶ 膝・ふくらはぎの脂肪吸引|施術内容・費用・ダウンタイム

膝でお悩みの方へ

傷跡が完全に消えることはありません。この点は、手術を受ける前に正確にお伝えするようにしています。

一方で、どこに切開を置くかは設計で決まります。当院では、膝を曲げるとしわに隠れる位置に限定し、正面から見える位置には切開を置きません。

太ももと同時に行う場合は、膝に傷を作らずに吸引できます。

お電話でのご予約・お問い合わせ

TEL:082-298-0505

受付時間 10:00〜18:30

※カウンセリング無料

監修医師
IANA CLINIC院長 穴井元康

穴井 元康

IANA CLINIC
院長


経歴

2015年 Centre Hospitalier Universitaire Grenoble Alpes(フランス)

2016年 Mackay Memorial Hospital(台湾)

2017年 産業医科大学医学部医学科 卒業
    国立病院機構九州医療センター勤務

2019年 トヨタ自動車株式会社 専属産業医

2020年 東北大学病院、東北労災病院 整形外科勤務

2021年 都内整形外科クリニック院長

2023年 大手美容クリニック勤務

2025年 韓国 LaPrin Plastic Surgery Fellowship

2025年 IANA CLINIC開院

患者様一人ひとりのお悩みやご希望に丁寧に向き合い、

自然な仕上がりを重視した美容医療の提供に努めています。