「膝の上に肉が乗っています」
「体重は落ちたのに、膝だけ変わりません」
「年々、膝の形がぼやけてきました」
膝について、こうしたご相談をいただきます。
膝は、脚の中でも変化が目につきやすい部位です。スカートやショートパンツで隠せず、正面から見える位置にあります。
この記事では、膝上に脂肪がついて見える理由を解説します。
この記事でわかること
✅ 膝上のもたつきをつくっている4つの要素
✅ 加齢によって目立ちやすくなる理由
✅ 痩せても膝だけ残る理由
✅ 見分け方の目安
膝上のもたつきをつくっているもの
膝上のもたつきは、必ずしも脂肪だけが原因ではありません。
皮下脂肪・むくみ・皮膚のゆるみ・骨格が組み合わって目立っています。
| 要素 | 特徴 |
|---|---|
| 皮下脂肪 | 力を抜いた状態でつまめる厚みがある |
| むくみ | 夕方に目立つ。押すと跡が残る |
| 皮膚のゆるみ | 膝を伸ばしたときに横向きのシワが寄る |
| 骨格・体の構造 | 膝の形、O脚・X脚の傾向 |
多くの方では、これらが組み合わさっています。
① 皮下脂肪
膝の上には、皮下脂肪がつきます。
膝上は、太ももの前面から続く皮下脂肪が集まりやすい部位です。
太ももの前面から連続しており、太ももの脂肪が下方まで続いた状態として見えることもあります。
膝そのものの脂肪と、太ももから連続した脂肪。この区別は見た目ではつきにくく、診察で確認する必要があります。
力を抜いた状態でつまめるか
椅子に座り、膝を伸ばして力を抜いた状態で、膝の上をつまんでみてください。
つまめる厚みがあれば、皮下脂肪が関与しています。
ただし、つまめる部分には皮膚や結合組織も含まれるため、その厚みがすべて脂肪というわけではありません。
② むくみ
膝は、体の中でも水分がたまりやすい部位のひとつです。
立っている時間、座っている時間が長いと、膝の周囲に水分が滞ります。夕方になると膝が重く感じる、靴下やレギンスの跡が残るといった場合は、むくみが関与しています。
なお、片膝だけが急に腫れた、痛みや熱感があるといった場合は、関節の問題も考えられます。自己判断せず医療機関を受診してください。
③ 皮膚のゆるみ
ここが、膝の特徴です。
膝は、曲げ伸ばしを繰り返す関節の上にあります。そのため、皮膚は常に伸び縮みしています。
年齢とともに皮膚の弾力が低下すると、この伸び縮みに戻る力が追いつかなくなります。結果として、膝を伸ばしたときに横向きのシワが寄るようになります。
このシワは、脂肪によるふくらみとは別のものです。
「膝が老けて見える」の正体
膝の印象が変わったと感じる方の多くは、この皮膚のゆるみが関わっています。
脂肪が増えたわけではなく、皮膚の質が変わった。 この場合、減量しても改善しません。
④ 骨格・体の構造
膝の形、脚の向き(O脚・X脚の傾向)によって、膝の見え方は変わります。
O脚では膝が外を向き、内側にすき間ができます。X脚では膝が内側に寄ります。同じ脂肪の量でも、脚の向きによって膝の印象は変わります。
これらは脂肪吸引では変えられません。
加齢で目立ちやすくなる理由
膝上のもたつきは、年齢とともに気になり始める方が多い部位です。
理由は2つあります。
皮膚の弾力が低下する
先ほどご説明した通りです。伸び縮みに戻る力が弱くなり、シワとして残ります。
体組成(筋肉量・体脂肪率)の変化
加齢に伴って筋肉量が減少し、体脂肪の割合が増えることがあります。
膝の周囲は、もともと筋肉による支えが少ない部位です。周囲が締まっていた状態から変わると、その差が目立ちます。
「昔は膝の輪郭が見えていたのに」という感覚は、この変化によるものであることがあります。
痩せても膝だけ残る理由
「全身は痩せたのに、膝の上だけ変わらない」
これはよく聞かれるお悩みです。理由は2つあります。
減るのは脂肪だけ
減量で減るのは皮下脂肪です。
むくみ、皮膚のゆるみ、骨格による部分は、体重を落としても変わりません。 膝上のもたつきのうち、これらが占めている割合が大きければ、減量では実感しにくくなります。
部位を選んで痩せることはできない
体脂肪が減るとき、どの部位から減るかは選べません。
膝の運動をしても、膝の脂肪が優先的に減るわけではありません。
また、減量によって周囲が細くなるぶん、かえって膝だけが目立つように感じられることもあります。
セルフケアでできること・できないこと
| セルフケアで変わるか | |
|---|---|
| むくみ | 軽減することがある。こまめに動く、脚を上げる |
| 皮下脂肪 | 全身の減量で変わる可能性がある。部位は選べない |
| 皮膚のゆるみ | 変わらない |
| 骨格・体の構造 | 変わらない |
マッサージで一時的に細く感じられることがありますが、変化しているのは多くの場合むくみです。翌日には戻っているという場合、脂肪や皮膚の状態が変わったわけではありません。
それでも変わらないときは
減量しても、運動をしても、膝上だけ変わらない。
このとき考えられるのは、もたつきの主体が皮下脂肪ではないか、皮下脂肪ではあるが減りにくい部位であるかのどちらかです。
膝上は、全身の減量をしても最後まで脂肪が残ったと感じる方も少なくありません。
脂肪が主体であれば、脂肪吸引という選択肢があります。一方、皮膚のゆるみが主体の場合は、脂肪を減らしても解決しません。
▶ 膝の脂肪は運動で落とせる?脂肪吸引が向く人・向かない人
よくある質問
Q. なぜ膝の上に脂肪がつくのですか?
膝の上は、太ももの前面から連続して脂肪がつく部位です。
また、膝は曲げ伸ばしを繰り返すため皮膚が伸び縮みしやすく、脂肪だけでなく皮膚のゆるみも関わります。
Q. 膝の上のシワは脂肪のせいですか?
膝を伸ばしたときに寄る横向きのシワは、皮膚のゆるみによるものです。
脂肪によるふくらみとは別のものなので、脂肪を減らしても改善しないことがあります。
Q. 痩せれば膝も細くなりますか?
皮下脂肪が主体であれば、減る可能性はあります。
ただし、どの部位から減るかは選べません。また、むくみ・皮膚のゆるみ・骨格による部分は、体重を落としても変わりません。
Q. 膝の運動をすれば細くなりますか?
特定の部位の運動によって、その部位の脂肪だけを減らすことは難しいとされています。
膝の周囲を鍛えても、膝上の脂肪が優先的に減るわけではありません。
Q. 加齢で膝が太くなることはありますか?
太さそのものより、見え方が変わることが多くあります。
皮膚の弾力が低下し、筋肉量の割合が変化することで、膝の輪郭がぼやけて見えるようになります。
Q. 夕方になると膝が重くなります
むくみが関与している可能性があります。
こまめに動く、脚を上げて休むといった対応で軽減することがあります。ただし、片膝だけが急に腫れた、痛みや熱感があるといった場合は、医療機関を受診してください。
Q. O脚だと膝が太く見えますか?
脚の向きによって、膝の見え方は変わります。
同じ脂肪の量でも、O脚では膝が外を向き、内側にすき間ができるため、印象が変わります。骨格による部分は脂肪吸引では変えられません。
まとめ
膝上のもたつきは、皮下脂肪・むくみ・皮膚のゆるみ・骨格が重なってできています。多くの方では、これらが組み合わさっています。
膝の特徴は、皮膚のゆるみが関わりやすいことです。膝は曲げ伸ばしを繰り返す関節の上にあり、皮膚が常に伸び縮みしています。年齢とともに弾力が低下すると、膝を伸ばしたときに横向きのシワが寄るようになります。
このシワは脂肪によるふくらみとは別のものなので、減量しても改善しません。
痩せても膝だけ残るのは、減るのが脂肪だけであることと、部位を選んで痩せられないためです。むしろ周囲が細くなるぶん、膝だけが目立つように感じられることもあります。
まずは、もたつきの主体がどこにあるかを確認する必要があります。
脂肪が主体なのか、皮膚のゆるみが主体なのかによって、適した対処法は変わります。
▶ 膝の脂肪は運動で落とせる?脂肪吸引が向く人・向かない人
膝でお悩みの方へ
膝上のもたつきは、原因によって対処法が変わります。脂肪に効く方法は皮膚のゆるみには効きませんし、むくみへの対処で脂肪が減ることもありません。
当院では、まず何が主体になっているかを確認することから始めています。
ご自身の膝が何でできているか分からないという方も、お気軽にご相談ください。
お電話でのご予約・お問い合わせ
TEL:082-298-0505
受付時間 10:00〜18:30
※カウンセリング無料

穴井 元康
IANA CLINIC
院長
経歴
2015年 Centre Hospitalier Universitaire Grenoble Alpes(フランス)
2016年 Mackay Memorial Hospital(台湾)
2017年 産業医科大学医学部医学科 卒業
国立病院機構九州医療センター勤務
2019年 トヨタ自動車株式会社 専属産業医
2020年 東北大学病院、東北労災病院 整形外科勤務
2021年 都内整形外科クリニック院長
2023年 大手美容クリニック勤務
2025年 韓国 LaPrin Plastic Surgery Fellowship
2025年 IANA CLINIC開院
患者様一人ひとりのお悩みやご希望に丁寧に向き合い、
自然な仕上がりを重視した美容医療の提供に努めています。
