「顔の脂肪吸引と糸リフト、どちらが自分に合っているのだろう?」
フェイスラインをすっきり整えたいと考えたとき、この2つの治療で迷われる方は少なくありません。
どちらもフェイスラインの改善が期待できる治療ですが、アプローチする組織がまったく異なります。そのため、ご自身の状態に合わない方を選ぶと、期待していた変化が得られないことがあります。
この記事では、2つの治療の違いと、どちらが向いているかを判断するための考え方をご説明します。
この記事でわかること
✅ 顔の脂肪吸引と糸リフトの違い
✅ フェイスラインがぼやける2つの原因
✅ 自分がどちらのタイプに近いかを確認する方法
✅ それぞれが向いている方の特徴
✅ 併用が選択肢となるケース
✅ ダウンタイム・持続期間・費用の違い
顔の脂肪吸引と糸リフト|そもそも何が違うのか
脂肪を減らす治療と、下垂した組織を引き上げる治療
顔の脂肪吸引は、頬やフェイスライン、顎下にある余分な皮下脂肪を取り除く治療です。脂肪細胞そのものを減らすことで、フェイスラインをすっきり整え、小顔効果が期待できます。
一方、糸リフトは医療用の糸を皮下に挿入し、下垂した組織を引き上げる治療です。皮下組織やSMAS(表在性筋膜)を支えることで、たるみによってぼやけた輪郭を整えます。脂肪の量そのものは変わりません。
つまり、脂肪吸引は「減らす治療」、糸リフトは「上げる治療」です。
2つの違い早見表
| 顔の脂肪吸引 | 糸リフト | |
| 主な目的 | 余分な脂肪を減らす | 下垂した組織を引き上げる |
| 改善しやすい原因 | 皮下脂肪によるもたつき・二重あご | 加齢によるたるみ・輪郭の下垂 |
| アプローチする組織 | 皮下脂肪 | 皮下組織・SMAS(表在性筋膜) |
| 小顔効果 | 脂肪が原因の場合に期待できる | 下垂が原因の場合に期待できる |
| 持続性 | 脂肪細胞を減らすため長期的 | 時間の経過とともに徐々に変化 |
| 傷跡 | 数mm程度の小さな切開 | 針穴程度 |
| ダウンタイム | 腫れ・内出血・圧迫固定が必要 | 比較的短い傾向 |
お悩みの内容から考えると、次のように分かれます。
| こんなお悩みの方 | 選択肢となる治療 |
| ダイエットしても顔だけ痩せない | 顔の脂肪吸引 |
| 二重あご・顎下のもたつき | 顔の脂肪吸引 |
| フェイスラインが以前よりぼやけた | 糸リフト |
| 口元のもたつき・ほうれい線 | 糸リフト |
| 上記が複数当てはまる | 併用を検討 |
フェイスラインがぼやける原因は「脂肪」と「下垂」に分かれます
脂肪によるもたつき
頬やフェイスライン、顎下に皮下脂肪が多く付いていると、輪郭がぼやけたり、二重あごが目立ったりします。
若い方に多く、体重の増加とともにもたつきが目立ちやすくなるのが特徴です。皮膚のハリは保たれていることが多く、あご下の皮膚をつまむと厚みを感じます。
組織の下垂によるもたつき
年齢を重ねると、皮膚や皮下組織、SMASなどが徐々に下垂します。
脂肪の量が多くなくても、組織が下がることで口元やフェイスラインにもたつきが生じ、「以前より顔が大きく見える」「輪郭がはっきりしなくなった」と感じる方も少なくありません。マリオネットラインや口横のもたつきを伴うことがよくあります。
両方が関係しているケースも少なくありません
実際の診療では、皮下脂肪と組織の下垂が重なっているケースがよくみられます。
顎下に脂肪がありながら、加齢による下垂も進んでいる場合、どちらか一方の治療だけでは十分な改善が得られないことがあります。
診断チャート|あなたはどちらのタイプに近いですか

鏡の前で、次の順に確認してみてください。
STEP 1|顎下やフェイスラインの脂肪はつまめますか
あご下の皮膚を軽くつまんでみます。指でつまめるだけの厚みがあるなら、皮下脂肪が輪郭に影響している可能性があります。
→ つまめる場合|顔の脂肪吸引が候補になります
→ ほとんどつまめない場合|STEP 2へ
STEP 2|頬を斜め上に引き上げると改善しますか
指で頬を軽く斜め上へ引き上げます。フェイスラインや口元のもたつきがすっきり見えるなら、組織の下垂が影響している可能性があります。
→ 改善する場合|糸リフトが候補になります
→ あまり変化がない場合|STEP 3へ
STEP 3|脂肪でも下垂でもない場合があります
つまめる脂肪が少なく、引き上げても変化が乏しい場合、フェイスラインがぼやけて見える原因が別のところにあることがあります。
脂肪や下垂以外の要因が関係している場合は、別の治療が適していることもあります。
→ 診察で原因を確認することをおすすめします
※このチャートはあくまで目安です。脂肪と下垂が同時に存在していることも多く、STEP 1とSTEP 2の両方が当てはまる方も少なくありません。
顔の脂肪吸引が向いている方
ダイエットしても顔だけ痩せない方
体重は落ちたのに顔の輪郭だけ変わらない、というお悩みは少なくありません。顔の皮下脂肪は体重の変化だけでは減りにくいことがあり、こうした方では脂肪吸引による変化が期待できます。
二重あご・横顔のもたつきが気になる方
顎下の脂肪が減ることで、フェイスラインと首の境界が明瞭になり、横顔の印象もすっきりしやすくなります。
皮膚のハリが保たれている方
脂肪を取り除いた後、皮膚がなじむかどうかも仕上がりに関わります。ハリや弾力が保たれている方では、自然な輪郭に整いやすい傾向があります。
反対に皮膚のたるみが強い場合は、脂肪を減らすだけではたるみが目立つこともあるため、たるみへの治療を組み合わせる方が良いこともあります。
糸リフトが向いている方
痩せているのにフェイスラインがぼやける方
体型は標準的で、あご下の脂肪もあまりつまめないのに輪郭がはっきりしない。こうした場合は、脂肪ではなく組織の下垂が関係していることがあります。
口元やほうれい線のもたつきが気になる方
「口元がもたつくようになった」「ほうれい線が目立ってきた」「フェイスラインが以前よりぼやけた」といったお悩みは、下垂した組織を引き上げることで改善が期待できる領域です。
ダウンタイムを短くしたい方
糸リフトは切開を伴わないため、脂肪吸引と比べてダウンタイムが短い傾向があります。
ただし、「ダウンタイムが短いから」という理由だけで選ぶことはおすすめできません。皮下脂肪が主な原因である場合、組織を引き上げてもボリューム自体は変わらないため、期待した変化が得られないことがあります。
併用が選択肢となるケース
脂肪と下垂の両方が関係している方
顎下に皮下脂肪があり、さらに組織の下垂も認められる場合は、どちらか一方の治療では十分な改善が得られないことがあります。
このようなケースでは、脂肪を減らしたうえで組織を引き上げることで、よりバランスの取れた輪郭を目指せる場合があります。
同日に行う場合と、時期を分ける場合
状態によっては、同日に両方の施術を行うことも可能です。
一方で、まず顔の脂肪吸引を行い、腫れが落ち着いてフェイスラインが完成に近づいた段階で糸リフトの必要性を判断する、という進め方もあります。どちらが適しているかは、脂肪の量や皮膚の状態、ご希望の仕上がりによって異なります。
脂肪吸引後に糸リフトが不要になることもあります
段階的に進めるメリットは、余分な治療を避けられることです。
脂肪吸引によって輪郭がすっきりし、糸リフトを行わなくても十分満足できる結果が得られる方もいらっしゃいます。当院では、最初から両方の施術を前提とするのではなく、経過を確認したうえで必要性を判断しています。
ダウンタイム・持続期間・費用の比較
ダウンタイムの違い
顔の脂肪吸引では、腫れや内出血、むくみが生じ、術後はフェイスバンドによる圧迫固定が必要です。
糸リフトでも腫れや内出血、つっぱり感、口を大きく開けた際の違和感がみられることがありますが、一般的には脂肪吸引と比べて短い傾向があります。ただし使用する糸の種類や本数によっても異なります。
効果の持続期間の違い
顔の脂肪吸引は脂肪細胞そのものを取り除くため、体重の大きな増減がなければ長期間維持しやすいとされています。
糸リフトは下垂した組織を引き上げる治療であり、加齢による変化は時間の経過とともに続いていきます。状態によっては追加の治療を検討することもあります。
費用の考え方
2つの治療は内容が異なるため、費用を単純に比較することはできません。糸リフトは使用する糸の種類や本数によって費用が変わります。
詳しい料金は、それぞれの施術ページをご覧ください。
よくある質問
Q. 糸リフトだけで小顔になりますか
下垂が主な原因であれば、輪郭が整うことで小顔に見える効果が期待できます。
一方で、糸リフトは脂肪の量を減らす治療ではありません。皮下脂肪が多い方の場合、組織を引き上げてもボリューム自体は変わらないため、期待した変化が得られないことがあります。
Q. 顔の脂肪吸引をすると将来たるみますか
脂肪吸引を受けた方すべてにたるみが生じるわけではありません。皮膚のハリが保たれている方では、脂肪吸引だけで自然な仕上がりが期待できることも多くあります。
ただし、もともと皮膚のたるみがある方や、必要以上に脂肪を取り除いた場合には、たるみが目立ちやすくなる可能性があります。当院では術前に皮膚の状態を確認し、適切な吸引量を判断しています。
Q. 同日に両方受けられますか
状態によっては可能です。
ただし、すべての方に同時施術が適しているわけではありません。脂肪吸引の腫れが落ち着いてから糸リフトの必要性を判断する方が良い場合もあるため、診察時にご説明しています。
Q. 20代でも糸リフトは必要ですか
20代の方でフェイスラインがぼやけている場合、原因は組織の下垂よりも皮下脂肪であることが少なくありません。
その場合、糸リフトを行っても期待した変化が得られないことがあります。年齢に関わらず、まずは原因を確認することをおすすめします。
Q. 糸リフトが自分に必要か判断する方法はありますか
ご自身で完全に判断することは難しいのが実際です。
ただし、あご下の脂肪がしっかりつまめる場合は、フェイスラインのもたつきに皮下脂肪が関係している可能性があります。その場合、糸リフトだけでは十分な変化が得られないこともあります。
迷われている場合は、診察で脂肪の量と組織の下垂の程度を確認したうえで判断されることをおすすめします。
結局、顔の脂肪吸引と糸リフトはどちらを選べばいい?
判断の軸はシンプルです。
- 脂肪が主な原因 → 顔の脂肪吸引
- 組織の下垂が主な原因 → 糸リフト
- 両方が関係している → 併用、または段階的な治療
- どちらとも判断できない → 診察で原因を確認
迷われる方の多くは、この最初の切り分けができていない状態です。「人気だから」「ダウンタイムが短いから」といった理由で治療を選ぶと、原因に合わない選択になることがあります。
まとめ
顔の脂肪吸引と糸リフトは、どちらもフェイスラインを整える治療ですが、アプローチする組織が異なります。
脂肪が原因なら脂肪吸引、下垂が原因なら糸リフト。両方が関係していれば併用が選択肢となり、脂肪吸引だけで十分な変化が得られることもあります。
大切なのは、「どちらが人気か」ではなく、「フェイスラインがぼやけている原因」を見極めることです。原因に合った治療を選択することが、満足度の高い仕上がりにつながります。
自分に合った治療法を知りたい方はご相談ください
どちらが適しているかは、脂肪の量や皮膚のハリ、組織の下垂の程度によって異なります。これらは触診を含めた診察で確認できるものであり、ご自身で判断していただく必要はありません。
当院では、お顔の状態を確認したうえで、顔の脂肪吸引・糸リフトのどちらが適しているか、あるいは他の治療が適しているかをご説明しています。適応がないと判断した場合は、その旨もお伝えしています。
「顔の脂肪吸引と糸リフトで迷っている」「他院で勧められた治療が自分に合っているか知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。
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TEL:082-298-0505
受付時間
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穴井 元康
IANA CLINIC
院長
経歴
2015年 Centre Hospitalier Universitaire Grenoble Alpes(フランス)
2016年 Mackay Memorial Hospital(台湾)
2017年 産業医科大学医学部医学科 卒業
国立病院機構九州医療センター勤務
2019年 トヨタ自動車株式会社 専属産業医
2020年 東北大学病院、東北労災病院 整形外科勤務
2021年 都内整形外科クリニック院長
2023年 大手美容クリニック勤務
2025年 韓国 LaPrin Plastic Surgery Fellowship
2025年 IANA CLINIC開院
患者様一人ひとりのお悩みやご希望に丁寧に向き合い、
自然な仕上がりを重視した美容医療の提供に努めています。
