【広島】腹部脂肪吸引後にやってはいけないこと|仕事・運動・入浴はいつから?

腹部脂肪吸引後の仕事復帰、軽い運動、入浴の再開時期を表した3つの生活場面

腹部の脂肪吸引を受けた後、

「いつからお風呂に入れるのか」

「運動はいつ再開していいのか」

「圧迫着はつけたまま寝るのか」など、

日常生活について迷う場面は少なくありません。

腹部は、起き上がる、咳をする、重い物を持つ、いきむなど、日常のあらゆる動作で使う部位です。そのため、術後の過ごし方が回復の経過に影響しやすくなります。

この記事では、腹部脂肪吸引後に避けたいことと、日常生活の各項目をいつから再開できるのかについてご説明します。

この記事でわかること

✅ シャワー・入浴・運動・飲酒などを再開できる時期の一覧

✅ 時期別に避けたいこと

✅ 腹圧がかかる動作への注意

✅ 仕事や家事への影響

✅ 誤解されやすい術後ケアについて

✅ 受診をおすすめする症状


目次

いつから再開できる?再開時期の目安一覧

当院でご案内している再開時期の目安は、次のとおりです。

項目再開の目安
シャワー術翌日から(創部も洗浄可)
入浴約2週間後から
軽い歩行術翌日から
ランニング・筋力トレーニング約1か月後から
腹筋運動約1か月後から
飲酒約1週間後から
喫煙約1か月控える
デスクワーク翌日〜数日程度
体を大きく使う仕事数日〜1週間程度を目安
重い荷物・抱っこ痛みが落ち着いてから(目安:約2〜4週間)
抜糸術後約1週間
圧迫着最低1週間は24時間着用(その後は経過に応じてご案内)

回復のスピードには個人差があります。表の時期はあくまで目安であり、実際の再開時期は経過診察時にご案内しています。


腹部脂肪吸引後に注意が必要な理由

腹部脂肪吸引では、皮下脂肪を取り除いた部位で組織の修復が始まります。術後は腫れや内出血、拘縮といった経過をたどりながら、3〜6か月かけて完成に向かいます。

この期間中は、皮膚や皮下組織がまだ安定していません。血流が急激に良くなる行動や、腹部への強い負担は、腫れを長引かせたり回復を妨げたりする可能性があります。

そして腹部は、二の腕や太ももと違い、意識しなくても常に使っている部位です。起き上がる、咳をする、笑う、いきむ。これらの動作では腹圧が上がり、術後しばらくは痛みを感じやすくなります。

一方で、まったく動かないことが良いわけでもありません。適度に体を動かすことは大切です。

▶ 腹部脂肪吸引のダウンタイムはいつまで?腫れ・内出血・拘縮の経過を解説


術後すぐ〜1週間に避けたいこと

圧迫着を自己判断で外す

術後の圧迫着は、腫れやむくみを抑え、皮膚と皮下組織がなじみやすくなるようサポートするために着用していただきます。

当院では、最低1週間は24時間の着用をお願いしています。この期間は、入浴時を除いて就寝中も着用したままお過ごしください。その後は通常2〜4週間、吸引量が多い場合は4週間を目安に着用を継続していただきます。

自己判断で早く外してしまうと、腫れが長引いたり、回復に時間がかかったりする可能性があります。

▶ 腹部脂肪吸引の圧迫着はいつまで必要?着用期間・過ごし方を医師が解説

腹圧のかかる動作

術後1週間は、腹部に力が入る動作をできるだけ避けてください。

重い物を持ち上げる、小さなお子さまを抱き上げる、高い場所の物を取る。これらは腹部に力が入りやすい動作です。

また、仰向けから直接起き上がる動作も腹筋を使います。横向きになってから手をついて起きると、負担が軽くなります。

いきむ動作

便通の際にいきむと、腹圧が大きく上がります。

術後は痛み止めの影響や活動量の低下により、便秘になりやすい傾向があります。水分を十分にとり、必要に応じて整腸剤などをご相談ください。

長時間の入浴・サウナ

シャワーは術翌日から可能です。創部も強くこすらず、泡でやさしく洗い、流水で十分に洗い流してください。洗った後は水分をやさしく拭き取り、清潔な状態を保ってください。

一方で、湯船につかる入浴やサウナは、血流が促進されることで腫れや内出血が長引く可能性があります。約2週間後を目安にしてください。

飲酒・喫煙

飲酒は血行を促進するため、腫れや内出血が長引く可能性があります。当院では術後1週間は控えていただくようご案内しています。

喫煙は血流を低下させ、傷の治癒に影響を及ぼす可能性があります。こちらは術後1か月の禁煙をお願いしています。

処方薬の飲み方を自己判断で変える

術後に処方する抗生剤と痛み止めは、目的が異なります。

抗生剤は感染予防のためのお薬です。症状がなくても、処方された日数を飲み切ってください。

痛み止めは、痛みに応じてご使用いただくお薬です。痛みが強くなる前に服用していただくと、術後も比較的過ごしやすくなります。

詳しくは、処方時の説明に従ってください。服用中に気になる症状がある場合は、ご自身で判断せずご相談ください。


1週間〜1か月に気をつけたいこと

腹筋運動・激しい運動

軽い歩行は術翌日から可能です。

一方で、腹筋運動、ランニング、筋力トレーニング、水泳などは、当院では約1か月後を目安に再開していただいています。

特に腹筋運動は腹部を直接使うため、注意が必要です。「早く引き締めたい」と考えて始める方もいらっしゃいますが、この時期の負荷は腫れを長引かせる原因になります。

強いマッサージ

この時期は拘縮が始まる前後にあたり、硬さを感じ始める方もいらっしゃいます。

しかし、自己判断で強くマッサージを行うことはおすすめできません。強い刺激は、かえって組織に負担をかける可能性があります。

マッサージが必要かどうか、開始する時期については、診察時にご相談ください。

重い荷物を持つ

術後1週間を過ぎると動きやすくなりますが、重い荷物を持つ動作は引き続き注意が必要です。

痛みやつっぱり感が残っている間は無理をせず、少しずつ日常の動作へ戻していきましょう。目安としては、術後2〜4週間頃から負担を感じにくくなる方が多くみられます。

体を使う仕事への早期復帰

デスクワークであれば、翌日から数日程度で復帰される方が多くいらっしゃいます。ただし、長時間座っていると張りを感じることがあるため、初日は無理をしないでください。

一方で、重い物を扱う仕事や体を大きく動かす仕事の場合は、数日から1週間程度の余裕を持ったスケジュールをおすすめしています。


拘縮期(1〜3か月)に避けたいこと

自己判断でマッサージ器具を使う

術後1〜3か月頃は、拘縮によってお腹に硬さやつっぱり感が現れる時期です。

「早く柔らかくしたい」と考え、市販のマッサージ器具や美容機器を使用される方もいらっしゃいますが、自己判断での使用は避けましょう。

ケアが必要かどうかは経過によって異なるため、診察時にご相談ください。

エステサロンなどでのケア

術後に、温熱や高周波のケアを検討される方がいらっしゃいます。当院ではこれらの機器を導入していないため、外部の施設を利用される方もいらっしゃいます。

受けること自体を止めているわけではありませんが、次の3点にご注意ください。

ひとつは、開始する時期です。腫れが残っている時期や創部が安定していない時期に施術を受けると、経過に影響する可能性があります。施術を受ける前に、一度経過診察で現在の状態をご確認ください。

ふたつめは、刺激の強さです。拘縮期の組織に強い刺激を加えることは、かえって負担になります。

そして3つめが、温度の感じ方です。術後しばらくは、吸引した部位の感覚が鈍くなっていることがあります。熱さを感じにくい状態では、本来であれば熱いと感じる温度でも気づかないことがあり、皮膚への負担につながる可能性があります。

いずれの場合も、施術を受ける際には脂肪吸引後であることを必ずお伝えください。医療機関ではない施設もあるため、術後であることを伝えたうえで、内容を調整していただくことが大切です。

なお、これらのケアが拘縮の改善を明確に早めることを示す十分な医学的根拠は、現時点では限られています。受けるかどうかは必須ではありません。

完成前に仕上がりを判断する

拘縮期は、硬さの影響でお腹のラインが完成形とは異なって見えることがあります。

この時期は拘縮による一時的な硬さや凹凸の影響を受けやすいため、見た目だけで「思ったより変わっていない」「失敗した」と判断することはおすすめできません。

拘縮が落ち着くにつれてラインが整い、術後3〜6か月頃に完成へ近づいていきます。

▶ 腹部脂肪吸引で凸凹になる?原因と予防について医師が解説

急激なダイエット

「せっかくだからもっと痩せたい」と、術後に強い食事制限を始める方がいらっしゃいます。

しかし、この時期の急激な減量は、皮膚が余って見えやすくなる可能性があります。また、傷の治癒には十分な栄養が必要です。

無理な食事制限ではなく、たんぱく質を含むバランスの良い食事を心がけてください。

▶ 腹部脂肪吸引で皮膚はたるむ?皮膚が余る原因と改善方法を医師が解説


術後の食事について

術後は炎症の影響でむくみが出やすい状態です。塩分を摂り過ぎると体内に水分をため込みやすくなるため、味の濃い食事や加工食品は控えめにしましょう。

また、便秘対策として、水分と食物繊維を意識してとることをおすすめします。いきむ動作は腹部に負担がかかるため、便通を整えておくことは術後の過ごしやすさに関わります。


やってはいけないと誤解されやすいこと

まったく動かない方がいいですか?

いいえ、まったく動かないことはおすすめできません。

術後は痛みから体を動かすことを避けたくなりますが、日常生活の範囲で無理なく動くことは大切です。軽い歩行は術翌日から可能です。

腹部に力が入る動作は避けながら、少しずつ動いていきましょう。

冷やすことは悪いですか?

術後早期に適度に冷やすことが悪いわけではありません。

腫れや痛みが強い時期に適度に冷やすことで、症状が和らぐことがあります。

一方で、長時間の冷却や、保冷剤を直接肌に当てるような強い冷却は皮膚への負担となるため避けてください。特に術後は感覚が鈍くなっていることがあるため、注意が必要です。

マッサージは必ず必要ですか?

すべての方に必要というわけではありません。

術後の状態や拘縮の程度によっては、マッサージを行わずに経過をみることもあります。

自己判断で始めるのではなく、必要性や開始時期については診察時にご確認ください。

圧迫着はきついほど効果がありますか?

きつければ良いというものではありません。

過度に強い圧迫は血流を妨げ、しびれや皮膚トラブルの原因となる可能性があります。

指定された圧迫着を、適切な強さで着用することが大切です。着用中に強いしびれや痛み、皮膚の色調変化がある場合はご相談ください。

腹筋を鍛えれば早く引き締まりますか?

術後1か月間は、腹筋運動は避けてください。

拘縮期に腹部へ強い負荷をかけても、回復が早まるわけではありません。むしろ腫れが長引く原因になります。


このような症状がある場合は速やかにご相談ください

術後の腫れや内出血、痛みは、多くの場合、時間の経過とともに改善していきます。

一方で、次のような症状がみられる場合は、通常の経過とは異なる可能性があります。自己判断せず、速やかにご連絡ください。

強い腹痛・痛みの急激な悪化

一度落ち着いた痛みが再び強くなる場合や、処方された痛み止めでコントロールできない痛みが続く場合は注意が必要です。

これまでとは性質の違う強い腹痛がある場合も、ご連絡ください。

発熱・熱感・赤み

高熱が続く場合や、傷口周囲の強い熱感、赤みが広がる場合は、感染などが疑われることがあります。

息苦しさ、胸の痛み、片脚だけの腫れや痛み

これらの症状がある場合は、通常の経過とは異なる可能性があります。

夜間や休診日であっても、救急医療機関の受診が必要な場合があります。

急激な腫れ

腫れは術後2〜3日をピークに、その後は徐々に落ち着いていきます。

急激に腫れが強くなった場合や、片側だけが大きく腫れてきた場合、液体がたまっているような膨らみを感じる場合は、通常の経過とは異なる可能性があります。

傷口から分泌物が出る

少量の透明な浸出液が出ることはありますが、黄色や緑色の膿が出る場合、悪臭を伴う場合は注意が必要です。


よくある質問

Q. 起き上がるのがつらいのですが、どうすればいいですか?

仰向けから直接起き上がると腹筋に力が入るため、痛みを感じやすくなります。

一度横向きになり、手をついて上半身を起こすようにすると負担が軽くなります。ベッドから降りるときも同じ方法をおすすめします。

Q. くしゃみや咳が痛いです

腹圧が急に上がるため、術後しばらくは痛みが響きます。

くしゃみや咳が出そうなときは、あらかじめお腹に手を当てて軽く押さえておくと和らぎます。

Q. 便秘になってしまいました

術後は痛み止めの影響や活動量の低下により、便秘になりやすい傾向があります。

いきむ動作は腹部に負担がかかるため、水分と食物繊維を意識してとってください。改善しない場合は、整腸剤などについてご相談ください。

Q. 子どもの抱っこはいつからできますか?

術後1週間程度は、お子さまを抱き上げる動作を控えていただくようお願いしています。

その後も、痛みが残っている間は無理をせず、体調に合わせて少しずつ再開してください。目安としては、術後2〜4週間頃から負担を感じにくくなる方が多くみられます。

Q. ジムはいつから行けますか?

腹部に負担のかかる運動は、約1か月後を目安に再開してください。

腹筋運動は特に注意が必要です。内容によって異なるため、診察時にご相談ください。

Q. 圧迫着を着けたまま眠れません

術後間もない時期は、圧迫着の締め付けや痛みで眠りにくいと感じる方もいらっしゃいます。

ただし、最低1週間は24時間の着用をお願いしています。眠れないほど締め付けが強い場合は、締めすぎている可能性もあるため、自己判断で外さずご相談ください。

Q. 車の運転はいつからできますか?

痛み止めの中でも、眠気が出る可能性のあるお薬を服用している間は運転を避けてください。

また、術後しばらくはとっさのブレーキやハンドル操作で腹部に力が入ることがあります。痛みが落ち着いてから再開してください。

Q. 仕事は何日休めばいいですか?

デスクワークであれば、翌日から数日程度で復帰される方が多くいらっしゃいます。

一方、重い物を持つ仕事や体を使う仕事では、数日から1週間程度お休みを検討した方が安心です。仕事内容によって適切な復帰時期は異なるため、カウンセリング時にご相談ください。

Q. 性行為はいつからできますか?

性行為では腹部に力が入りやすく、心拍数や血流も上昇します。

当院では、痛みが落ち着くまでは控えていただき、目安として術後2〜4週間以降をおすすめしています。無理をせず、違和感がある場合は中止してください。


まとめ

腹部脂肪吸引後は、施術そのものだけでなく、術後の過ごし方も回復の経過に影響します。

特に術後1週間は、圧迫着を適切に着用し、腹圧のかかる動作や飲酒、長時間の入浴など、血流が急激に良くなる行動を控えることが大切です。

腹部は日常のあらゆる動作で使う部位です。起き上がる、咳をする、いきむ。こうした場面で痛みを感じやすいため、動作の工夫を知っておくと過ごしやすくなります。

その後も、拘縮が落ち着くまでは腹部を強く刺激せず、経過を見守りましょう。腹筋運動や急激なダイエットは、この時期には避けてください。

一方で、まったく動かないことが良いわけではありません。日常生活の範囲で無理なく動くことは大切です。

術後の経過には個人差があります。判断に迷う症状がある場合は、自己判断せず、速やかにご相談ください。

▶ 腹部脂肪吸引完全ガイド|ダウンタイム・費用・傷跡・効果を医師が解説


術後の経過でご不安がある方へ

腹部脂肪吸引は、完成までに3〜6か月ほどかけてラインが整っていく施術です。

当院では、術後1週間・1か月・3か月・6か月を目安に経過診察を行い、完成までの経過を確認しています。

術後の生活について気になることや、判断に迷う症状がある場合は、診察時だけでなく、必要に応じてご相談いただける体制を整えています。

腹部脂肪吸引をご検討中の方や、術後の過ごし方について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。

お電話でのご予約・お問い合わせ

TEL:082-298-0505

受付時間 10:00〜18:30

※カウンセリング無料

監修医師
IANA CLINIC院長 穴井元康

穴井 元康

IANA CLINIC
院長


経歴

2015年 Centre Hospitalier Universitaire Grenoble Alpes(フランス)

2016年 Mackay Memorial Hospital(台湾)

2017年 産業医科大学医学部医学科 卒業
    国立病院機構九州医療センター勤務

2019年 トヨタ自動車株式会社 専属産業医

2020年 東北大学病院、東北労災病院 整形外科勤務

2021年 都内整形外科クリニック院長

2023年 大手美容クリニック勤務

2025年 韓国 LaPrin Plastic Surgery Fellowship

2025年 IANA CLINIC開院

患者様一人ひとりのお悩みやご希望に丁寧に向き合い、

自然な仕上がりを重視した美容医療の提供に努めています。