【広島】腹部脂肪吸引の圧迫着はいつまで必要?着用期間・過ごし方を医師が解説

腹部脂肪吸引後に腹部用圧迫着を着用し、位置を整えている女性

腹部の脂肪吸引を受けた後、

「圧迫着はいつまで着けるのか」

「夜も着けたまま寝るのか」

「早く外してはいけないのか」

といった疑問をお持ちの方は少なくありません。

圧迫着は、術後の腫れやむくみを抑え、皮膚と皮下組織がなじみやすくなるようサポートする役割があります。一方で、着用中の締め付けや蒸れが気になり、途中で外したくなる方もいらっしゃいます。

特に腹部は面積が広く、常に体幹を締め付けられる状態になるため、二の腕などと比べて着用中の負担を感じやすい部位です。

この記事では、圧迫着が必要な理由と着用期間、着用中に困りやすいことへの対処について、医師の視点からご説明します。

この記事でわかること

✅ 圧迫着が必要な理由

✅ 当院での着用期間の目安

✅ 圧迫着を早く外すとどうなるのか

✅ 締め付けや蒸れなど、着用中の悩みへの対処

✅ 着用を中止して相談していただきたい症状


目次

腹部脂肪吸引で圧迫着が必要な理由

腫れとむくみを抑えるため

脂肪吸引の後は、施術による刺激で組織に炎症が起こり、腫れやむくみが生じます。

圧迫着で適度な圧をかけることで、術後の腫れが広がるのを抑え、むくみが落ち着きやすくなります。

皮膚と組織がなじむのを助けるため

脂肪を取り除いた部位では、皮膚と皮下組織の間に空間ができます。

この空間が閉じ、皮膚が新しい形になじんでいく過程で、圧迫は一定の役割を果たします。

腹部は面積が広い分、この空間も広くなります。圧迫が必要とされる理由の一つです。

圧迫しないとどうなるのか

圧迫が不十分な状態では、腫れやむくみが長引いたり、皮膚と組織がなじむ過程に影響する可能性があります。ただし、圧迫だけで仕上がりが決まるわけではありません。

圧迫着は「つけていれば細くなるもの」ではありませんが、術後の経過を安定させるために必要なものです。


圧迫着はいつまで着用しますか

最初の1週間|24時間着用

当院では、最低1週間は24時間の着用をお願いしています。

この期間は腫れが最も強く出やすい時期にあたるため、就寝中も着用したままお過ごしください。

入浴や洗濯の際は一時的に外していただいて構いません。乾いたら、できるだけ早めに再度着用してください。

2〜4週間|着用時間の目安

1週間を過ぎた後は、通常2〜4週間を目安に、できるだけ長時間の着用を続けていただきます。

この時期は腫れが落ち着いてくる一方で、皮膚と組織がなじんでいく途中の段階です。日中は着用し、経過に応じて着用時間を調整していきます。

吸引量が多い場合

吸引した脂肪の量が多い場合や、範囲が広い場合には、4週間程度の着用をお願いすることがあります。

腹部全体に加えて腰まで含める場合は、範囲が広くなる分、着用期間が長くなる傾向があります。

腫れの引き方や皮膚の状態には個人差があるため、実際の期間は経過診察時にご案内しています。

着用をやめるタイミングの判断

着用をやめる時期は、腫れの程度や皮膚の状態を確認したうえで判断します。

「もう腫れていないから大丈夫だろう」と自己判断で終了せず、経過診察時にご相談ください。見た目が落ち着いていても、皮膚の内部では回復が続いていることがあります。


圧迫着はどこで購入できますか?市販品でも代用できますか?

圧迫着は当院で取り扱っており、院内でご購入いただけます。費用は施術料金とは別になります。

当院では基本的に1枚でご案内していますが、洗い替えをご希望の場合は追加でご購入いただくことも可能です。

市販のサポーターやウエストニッパーをご使用いただける場合もあります。ただし、製品によって圧の強さや形状が異なるため、十分な圧迫が得られない場合や、逆に締め付けが強すぎる場合があります。

当院以外の製品をご使用になる場合は、事前にご相談ください。


圧迫着の正しい着け方

締め付けの強さの目安

圧迫着は、きつければ良いというものではありません。

適度な圧がかかっていて、体を動かしたときにずれない程度が目安です。

過度に強い圧迫は、血流を妨げる原因となる可能性があります。

呼吸がしにくいと感じるとき

腹部の圧迫着は体幹を締めるため、締め付けが強すぎると呼吸がしにくく感じられることがあります。

深く息を吸ったときに苦しさを感じる場合は、締めすぎている可能性があります。自己判断で完全に外すのではなく、まずご相談ください。

ずれてしまうとき

体を動かすうちに圧迫着がずれてくることがあります。

ずれたままにすると圧のかかり方が不均一になるため、気づいたときに位置を整えてください。頻繁にずれる場合は、サイズが合っていない可能性もあるためご相談ください。

洗濯について

洗濯の際は外していただいて構いません。

基本は1枚での運用となるため、入浴のタイミングに合わせて手洗いし、乾いてから再度着用する方法が便利です。


圧迫着を早く外すとどうなる?

腫れが長引く可能性

圧迫を早くやめると、腫れやむくみが引きにくくなることがあります。

その結果、変化を実感できるまでの期間が延びたり、ダウンタイム全体が長引いたりする可能性があります。

皮膚のなじみへの影響

脂肪を取り除いた後の皮膚が組織になじむ過程で、圧迫は一定の役割を持っています。

圧迫が不十分な状態が続くと、皮膚の落ち着き方に影響する可能性があります。

自己判断で外す前にご相談ください

締め付けがつらい、蒸れて不快といった理由で外したくなることもあると思います。

ただし、自己判断で終了すると、その後の経過に影響する可能性があります。着用がつらい場合は、我慢するのでも自己判断で外すのでもなく、まずご相談ください。締め方の調整やサイズの見直しで解決できることもあります。


圧迫着で困りやすいこと

締め付けがつらい

術後は腫れによってお腹まわりが張っているため、圧迫着がきつく感じられることがあります。

腫れが引くにつれて楽になることが多いのですが、しびれを感じるほど強い場合や、呼吸がしにくい場合は締めすぎの可能性があります。その場合は調整が必要なため、ご相談ください。

食事のときに苦しい

腹部の圧迫着を着用していると、食後に締め付けを強く感じることがあります。

一度に多く食べるのではなく、量を分けてとるようにすると楽になることがあります。着用をやめる必要はありません。

トイレのとき

腹部の圧迫着は、上げ下ろしに手間がかかることがあります。

特に術後間もない時期は腹部に力が入りにくいため、動作に時間がかかります。ゆとりを持って行動していただくと安心です。

蒸れ・かゆみ

特に夏場は、汗による蒸れやかゆみが起こりやすくなります。腹部は面積が広いため、二の腕などと比べて蒸れやすい部位です。

入浴時に外して皮膚を清潔にし、しっかり乾かしてから着用することで軽減できることがあります。かゆみが強い場合や、発疹が出ている場合は、経過診察時にご相談ください。

服の下で目立たないか

腹部用の圧迫着は、ゆとりのあるトップスであれば目立ちにくいことがほとんどです。

一方で、タイトな服では圧迫着のラインが見える場合があります。着用期間中は、ゆとりのある服装を選んでいただくと安心です。

睡眠時の違和感

最初の1週間は就寝中も着用していただくため、慣れるまで眠りにくいと感じる方もいらっしゃいます。

多くの方は数日で慣れてきますが、眠れないほど締め付けが強い場合は、締めすぎている可能性もあります。自己判断で外さず、ご相談ください。


こんなときは着用を中止してご相談ください

圧迫着は適切に着用することが大切ですが、次のような症状がある場合は、いったん外してご連絡ください。

強いしびれや痛みがある

締め付けが強すぎると、神経や血流が圧迫されることがあります。

持続するしびれや、着用中に強くなる痛みがある場合は注意が必要です。

呼吸がしにくい

深く息が吸えない、息苦しさを感じる場合は、締め付けが強すぎる可能性があります。

なお、息苦しさに胸の痛みを伴う場合は、圧迫着とは別の原因が考えられます。この場合は速やかにご連絡ください。夜間や休診日であっても、救急医療機関の受診が必要な場合があります。

皮膚の色が変わる

皮膚が青白くなる、紫色になるといった変化は、血流が妨げられているサインの可能性があります。

すぐに外して、ご連絡ください。

皮膚に発疹やかぶれが出た

素材によるかぶれや、蒸れによる皮膚トラブルが起こることがあります。

赤みやかゆみ、発疹が続く場合は、着用方法の見直しや別の対応が必要になることもあるためご相談ください。


よくある質問

Q. 入浴時は外していいですか?

はい、入浴時は外していただいて構いません。

入浴後、皮膚が乾いてから再度着用してください。なお、湯船につかる入浴は術後約2週間後からとなります。

Q. 洗濯はできますか?

可能です。洗濯の際は外していただいて構いません。

基本は1枚での運用となるため、入浴のタイミングに合わせて手洗いし、乾いてから再度着用する方法が便利です。乾くまでの間は外していただいて問題ありませんが、乾いたらできるだけ早めに着用してください。

Q. 仕事中も着けていますか?

はい、着用したままお過ごしください。

ゆとりのあるトップスであれば、外から見て分かりにくいことがほとんどです。

Q. 圧迫着を外した後、リバウンドしませんか?

圧迫着は腫れやむくみを抑えるためのもので、着用をやめたことで脂肪が戻るわけではありません。

脂肪吸引では脂肪細胞そのものを減らすため、体重が大きく増加しなければ、施術による変化は維持されやすいとされています。

Q. 圧迫着を着けていると細くなりますか?

圧迫着そのものに、脂肪を減らす効果はありません。

圧迫の目的は、腫れやむくみを抑え、皮膚と組織がなじみやすい状態を保つことです。細さは脂肪を取り除いたことによるものであり、圧迫はその経過を安定させるためのものとお考えください。

Q. 市販のウエストニッパーで代用できますか?

着用は可能ですが、圧の強さや形状によっては十分な圧迫にならないことがあります。

逆に、締め付けが強すぎるものもあります。ご使用を検討される場合は、事前にご相談ください。

Q. 腰まで吸引した場合、圧迫の範囲は変わりますか?

腰を含めて吸引した場合も、腹部から腰まわりを一周する形で圧迫します。

範囲が広くなる分、着用期間が長くなることがあります。実際の期間は経過診察時にご案内しています。


まとめ

圧迫着は、術後の腫れやむくみを抑え、皮膚と皮下組織がなじむ過程をサポートするために着用していただきます。

当院では、最低1週間は24時間の着用をお願いし、その後は通常2〜4週間、吸引量が多い場合は4週間程度を目安にご案内しています。

腹部は面積が広く、体幹を締め付ける形になるため、締め付けや蒸れを感じやすい部位です。食事のときの苦しさや、トイレでの動作のしにくさなど、生活面での不便もあります。

ただし、自己判断で早く外すと、腫れが長引いたり経過に影響したりする可能性があります。

一方で、強いしびれや呼吸のしにくさ、皮膚の色調変化がある場合は、締め付けが強すぎる可能性があります。その場合はいったん外して、ご相談ください。

着用中に困ったことがあれば、我慢せず経過診察時にお伝えください。締め方の調整やサイズの見直しで解決できることもあります。

▶ 腹部脂肪吸引後にやってはいけないこと|仕事・運動・入浴はいつから?


術後の経過でご不安がある方へ

腹部脂肪吸引は、完成までに3〜6か月ほどかけてラインが整っていく施術です。

当院では、術後1週間・1か月・3か月・6か月を目安に経過診察を行い、圧迫着の着用期間についてもその都度ご案内しています。

術後の過ごし方について気になることがある場合は、診察時だけでなく、必要に応じてご相談いただける体制を整えています。

腹部脂肪吸引をご検討中の方や、術後の圧迫について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。

お電話でのご予約・お問い合わせ

TEL:082-298-0505

受付時間 10:00〜18:30

※カウンセリング無料

監修医師
IANA CLINIC院長 穴井元康

穴井 元康

IANA CLINIC
院長


経歴

2015年 Centre Hospitalier Universitaire Grenoble Alpes(フランス)

2016年 Mackay Memorial Hospital(台湾)

2017年 産業医科大学医学部医学科 卒業
    国立病院機構九州医療センター勤務

2019年 トヨタ自動車株式会社 専属産業医

2020年 東北大学病院、東北労災病院 整形外科勤務

2021年 都内整形外科クリニック院長

2023年 大手美容クリニック勤務

2025年 韓国 LaPrin Plastic Surgery Fellowship

2025年 IANA CLINIC開院

患者様一人ひとりのお悩みやご希望に丁寧に向き合い、

自然な仕上がりを重視した美容医療の提供に努めています。