「ブラをつけると肉がはみ出します」
「後ろから見ると段になっています」
「痩せても、ここだけ残ります」
こうしたご相談をいただきます。
「ブラからはみ出る肉」と一口に言っても、位置によって呼び方も原因も違います。
脇の前側なのか、脇の下なのか、肩甲骨の下なのか、胸の下なのか。ご自身がどこを気にされているかによって、対処法が変わります。
この記事では、それぞれの特徴と見分け方の目安を整理します。
この記事でわかること
✅ 副乳・脇肉・背中・胸下の位置の違い
✅ 副乳は乳腺組織を含む場合があること
✅ 見分け方の目安
✅ どの記事を読めばよいか
ブラからはみ出る肉は、4つに分けられます
位置によって、次のように分かれます。
| 呼び方 | おおよその位置・特徴 |
|---|---|
| 副乳 | 脇の前方から腋窩にみられることがある乳腺由来の組織 |
| 脇肉 | 腕を下ろしたときに脇まわりへ寄って見える皮下脂肪 |
| 背中 | 肩甲骨の下からブラの背面に沿って見える皮下脂肪 |
| 胸下 | 乳房の下縁から上腹部にかけて見える皮下脂肪 |
これらは位置が近く、皮下脂肪が複数の範囲に連続している方もいます。ただし、副乳は単なる位置の呼び分けではなく、乳腺由来の組織を含む可能性がある点で性質が異なります。
① 副乳(脇の前方から腋窩にみられる乳腺由来の組織)
副乳とは、通常の乳房とは別の位置に存在する乳腺由来の組織を指します。脇の前方から腋窩にみられることが多く、ふくらみや厚みとして気づかれることがあります。
ただし、この位置のふくらみがすべて副乳とは限りません。 皮下脂肪、乳房外側の組織、リンパ節などでも似た見え方になるため、位置や外見だけで判断することはできません。
なぜ副乳ができるのか
胎児期に、脇から鼠径部にかけて乳腺のもとになる組織ができます。通常は胸の位置以外は退縮しますが、一部が残ることがあります。
副乳では、乳腺組織と皮下脂肪がさまざまな割合で存在します。
見分け方の目安
生理前に張る、痛みや腫れを感じるという場合は、乳腺組織が関与している可能性を考える手がかりになります。
ただし、症状だけで副乳と確定することはできません。当院では触診に加えて、超音波(エコー)で内部の組織を確認しています。
乳腺組織が含まれている場合は、脂肪吸引だけでは十分な改善が得られず、乳腺組織の切除を検討することがあります。
▶ 副乳の脂肪吸引|原因・適応・傷跡を医師が解説
② 脇肉(脇の下)
腕を下ろしたときに、脇の下にあたる部分です。
副乳より外側かつ下方にあります。腕を体につけたときに、挟まれるように盛り上がって見える部分です。
皮下脂肪が主体であることが多い部分です
この部分のふくらみは、皮下脂肪が主体であることが多くあります。
ただし、脇の前方から腋窩にかけては、副乳を含む乳腺由来の組織などが関与している場合もあります。位置だけで脇肉と副乳を完全に分けることはできません。
胸の外側から背中側へ脂肪が連続している場合は、「脇の肉」と「背中の肉」の境目がはっきりしないことがあります。
正面から見ても、後ろから見ても気になる。この場合、脇と背中の両方に厚みがあることが多くあります。
▶ 脇肉の脂肪吸引|ブラからはみ出る肉を医師が解説
③ 背中(肩甲骨の下)
肩甲骨の下あたりです。
後ろから見たときに、ブラのラインで段になって見える部分になります。
背中の脂肪は硬い性質があります
背中の脂肪は、他の部位に比べて線維質で硬い性質があります。
そのため、脂肪吸引においても抵抗が大きく、均一に取ることが難しい部位です。
上下で性質が違います
背中は、**肩甲骨まわり(上部)とその下からウエスト上(下部)**で、脂肪のつき方が異なります。
▶ 背中の脂肪吸引は上下どちらを吸う?部位の違いを解説
④ 胸下(乳房の下縁から上腹部まで)
乳房の下縁から上腹部までのスペースです。
線ではなく、面として広がりがある部分です。ブラのワイヤーが当たる位置から下、みぞおちのあたりまでを含みます。
肋骨の上にあります
胸下は、肋骨の真上にあたる部位です。
皮下脂肪の層が薄い方も多く、骨の形が影響することもあります。前かがみになったときに段ができる、という状態はここが関わります。
▶ 胸下の脂肪吸引|アンダーバストのもたつきを医師が解説
見分け方の目安
ご自身がどこを気にされているか、確認する方法をご紹介します。
ブラをつけた状態で確認します
ブラをつけて、鏡の前に立ってください。
はみ出している部分が、次のどこに近いかを見てください。
- 脇の前方、胸の外側にふくらみがある → 副乳の可能性
- 腕を下ろしたときの脇の下 → 脇肉
- 後ろから見て肩甲骨の下 → 背中
- 胸の下から、みぞおちまでの間 → 胸下
力を抜いた状態でつまんでみてください
つまめる厚みがあれば、皮下脂肪が関与しています。
ただし、つまめる部分には皮膚や結合組織も含まれるため、その厚みがすべて脂肪というわけではありません。
生理周期で変化するか
副乳の場合のみ、この確認が意味を持ちます。
生理前に張る、痛みを感じるという場合、乳腺組織が含まれている可能性があります。
なお、以前はなかったしこりが現れた、片側だけ急に大きくなった、硬いしこりや皮膚の変化がある場合は、美容目的の施術を検討する前に乳腺外科などで評価を受けてください。
なぜこの部位は落ちにくいのか
ブラまわりの脂肪は、減量しても変化が出にくいと感じる方が多くいらっしゃいます。
理由は2つあります。
どの部位から変化するかには個人差があります
食事や運動によって全身の体脂肪が減れば、ブラまわりの皮下脂肪にも変化が現れる可能性があります。
ただし、どの部位にどの程度の変化を感じるかには個人差があります。また、ブラや下着によって脂肪が上下に分かれて見えるため、厚みが少し残るだけでも段差として目立ちます。
そのため、体重は減ったのにブラまわりの見た目はあまり変わらない、と感じる方がいます。
姿勢の影響を受けます
猫背の姿勢では、背中の皮膚が伸び、脂肪が寄って段が目立ちやすくなります。
姿勢を整えると一時的に見え方が変わることがありますが、脂肪の量そのものが変わるわけではありません。
複数にまたがっていることが多くあります
ここまで4つに分けてご説明しましたが、実際には隣り合っており、明確な境目はありません。
脇肉・背中・胸下の皮下脂肪は連続しており、明確な境目がないことがあります。
一方、副乳には乳腺組織が含まれる場合があり、単に連続した皮下脂肪の呼び方が変わったものとは限りません。
一か所だけを吸引した場合、吸引した範囲と隣接する部位に残る脂肪の厚みに差ができると、境目が段差として見えることがあります。
まずは皮下脂肪がどこまで連続しているか、副乳を疑う組織があるかを確認し、そのうえで施術範囲を決めます。
よくある質問
Q. 副乳と脇肉は違うものですか?
位置が違います。
副乳は、脇の前方から腋窩にみられることが多い乳腺由来の組織です。脇肉は腕を下ろしたときの脇の下にあたる皮下脂肪です。ただし、位置だけで完全に分けることはできません。
Q. 生理前に脇の前側が張ります
乳腺組織が関与している可能性があります。
ただし、症状だけで確定することはできません。触診と超音波(エコー)で内部の組織を確認したうえで判断します。
Q. 痩せればブラからはみ出る肉は減りますか?
皮下脂肪が主体であれば、全身の体脂肪が減る中で変化する可能性があります。
ただし、どの部位にどの程度の変化が現れるかには個人差があります。また、ブラのラインによって少量の脂肪でも段差として目立つため、体重が減っても見た目の変化を感じにくいことがあります。
Q. 姿勢を直せば改善しますか?
姿勢によって見え方が変わることはあります。
ただし、脂肪の量そのものが変わるわけではありません。
Q. 一か所だけ吸引できますか?
可能です。
ただし、副乳・脇肉・背中・胸下は隣り合っており、明確な境目がありません。一か所だけを吸引すると、隣との境目に段差が生じることがあります。
Q. ブラのサイズが合っていないだけでは?
サイズが合っていないと、肉が寄って段が目立つことがあります。
ただし、サイズを変えても残る場合は、皮下脂肪が関与していると考えられます。
Q. どこを気にしているか自分で分かりません
ブラをつけて鏡の前に立ち、はみ出している位置を確認してみてください。
脇の前側、脇の下、肩甲骨の下、胸の下からみぞおちまで。この4つのどこに近いかで、おおよその見当がつきます。
まとめ
ブラからはみ出る肉は、位置によって4つに分けられます。
副乳は脇の前方から腋窩にみられる乳腺由来の組織、脇肉は腕を下ろしたときの脇の下、背中は肩甲骨の下、胸下は乳房の下縁から上腹部にかけての皮下脂肪です。
このうち、副乳は単なる皮下脂肪とは限らず、乳腺組織が含まれる場合があります。 生理前の張りや痛みは一つの手がかりになりますが、症状や位置だけで確定することはできません。
脇肉・背中・胸下の皮下脂肪は連続していることがあり、どの部位からどの程度減るかには個人差があります。姿勢やブラの着け方によって見え方は変わりますが、それだけで脂肪量が変わるわけではありません。
一か所だけを吸引する場合も、隣接する部位との厚みをなだらかにつなげられるかを確認して、範囲を設計することが重要です。
▶ 背中・胸下の脂肪吸引|施術内容・費用・ダウンタイム
ブラまわりでお悩みの方へ
ブラからはみ出る肉は、位置によって原因も対処法も変わります。
当院では、まずどこに厚みがあるのか、そして隣接する部位とどうつながっているのかを確認することから始めています。
ご自身がどこを気にされているか分からないという方も、お気軽にご相談ください。
お電話でのご予約・お問い合わせ
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受付時間 10:00〜18:30
※カウンセリング無料

穴井 元康
IANA CLINIC
院長
経歴
2015年 Centre Hospitalier Universitaire Grenoble Alpes(フランス)
2016年 Mackay Memorial Hospital(台湾)
2017年 産業医科大学医学部医学科 卒業
国立病院機構九州医療センター勤務
2019年 トヨタ自動車株式会社 専属産業医
2020年 東北大学病院、東北労災病院 整形外科勤務
2021年 都内整形外科クリニック院長
2023年 大手美容クリニック勤務
2025年 韓国 LaPrin Plastic Surgery Fellowship
2025年 IANA CLINIC開院
患者様一人ひとりのお悩みやご希望に丁寧に向き合い、
自然な仕上がりを重視した美容医療の提供に努めています。