「脇の前にふくらみがあります」
「生理前になると張って痛みます」
「ノースリーブを着ると気になります」
副乳について、こうしたご相談をいただきます。
副乳は、脂肪だけとは限らない点で、他の部位と性質が違います。
この記事では、副乳とは何か、そして脂肪吸引でどこまで対応できるのかをご説明します。
この記事でわかること
✅ 副乳とは何か
✅ 乳腺組織が含まれる場合があること
✅ 脂肪吸引で対応できる範囲
✅ 傷跡について
副乳とは
通常の乳房とは別の位置に存在する、乳腺由来の組織を指します。
脇の前方から腋窩にみられることが多く、ふくらみや厚みとして気づかれることがあります。
なぜ副乳ができるのか
胎児期に、脇から鼠径部にかけて乳腺のもとになる組織ができます。これを乳腺堤と呼びます。
通常は、胸の位置以外は退縮して消えます。しかし、一部が残ることがあります。 これが副乳です。
生まれつきのものであり、後天的にできるものではありません。
脂肪だけの場合もあります
脇の前方のふくらみには、副乳(乳腺由来の組織)のほか、皮下脂肪が主体の場合もあります。
また、副乳と皮下脂肪が混在していることもあります。
位置や外見だけで判断することはできません。
▶ ブラからはみ出る肉の正体|副乳・脇肉・背中・胸下の違い
乳腺組織が含まれているかを確認します
副乳の診察では、まずこれを確認します。
生理周期による変化が手がかりになります
生理前に張る、痛みや腫れを感じるという場合は、乳腺組織が関与している可能性を考える手がかりになります。
脂肪であれば、生理周期で張りや痛みが変わることはありません。
ただし、症状だけで確定することはできません。
触診と超音波で確認します
当院では触診に加えて、超音波(エコー)で内部の組織を確認しています。
脂肪と乳腺組織では、超音波画像での見え方が異なります。どちらがどの程度含まれているかを確認したうえで、脂肪吸引で対応できる範囲をご説明します。
受診をおすすめする場合
以前はなかったしこりが現れた、片側だけ急に大きくなった、硬いしこりや皮膚の変化がある場合は、美容目的の施術を検討する前に乳腺外科などで評価を受けてください。
脇の下のふくらみには、副乳以外の原因もあります。
脂肪吸引で改善が期待できる範囲
脂肪吸引で減らせるのは、皮下脂肪です。
副乳のうち皮下脂肪が主体であれば、吸引によってふくらみを減らすことができます。
乳腺組織が主体の場合
脂肪吸引だけでは十分な改善が得られないことがあります。
乳腺組織は脂肪とは性質が異なり、カニューレで吸引することが難しいためです。
当院では、脂肪吸引で改善が期待できる範囲をご説明したうえで、ご検討いただいています。期待される変化が得られないと判断した場合には、その旨をお伝えします。
生理前の張りや痛みについて
脂肪吸引で、生理周期に伴う張りや痛みが改善するとは限りません。
これらの症状は乳腺組織によるものであり、脂肪を減らしても乳腺組織は残るためです。
見た目のふくらみを減らすことと、症状を改善することは別に考える必要があります。
脇肉との違い
副乳と脇肉は、位置が近いため混同されやすい部分です。
| 位置 | 組織 | |
|---|---|---|
| 副乳 | 脇の前方から腋窩 | 乳腺由来の組織を含むことがある |
| 脇肉 | 腕を下ろしたときの脇の下 | 皮下脂肪が主体 |
位置だけで完全に分けることはできません。
脇のふくらみとして気になっている部分が、どちらによるものかは診察で確認します。
▶ 脇肉の脂肪吸引|ブラからはみ出る肉を医師が解説
傷跡について
副乳の脂肪吸引では、腕を下ろすと隠れる脇の中に、数ミリ程度の切開を行います。
脇は、もともとしわがある部分です。腕を体につけた状態では見えない位置になります。
傷跡が完全に消えることはありませんが、多くは時間の経過とともに赤みが薄れ、目立ちにくくなります。多くの場合6か月以上、体質によっては1年程度をみていただきます。
こんな場合はおすすめしていません
- 乳腺組織が主体と判断される場合(脂肪吸引では改善しません)
- つまめる皮下脂肪が薄い方
- 症状(張りや痛み)の改善を主な目的とされている場合
- 皮膚のたるみが主体の方
- 体重の増減が大きく、体型が安定していない方
- 圧迫着の着用や、一定期間のダウンタイムが難しい方
- 妊娠中・授乳中の方
- 血栓症の既往や重篤な基礎疾患などがあり、全身状態から手術が難しいと判断される方
よくある質問
Q. 副乳は病気ですか?
生まれつきのもので、多くは経過を見ていただいて問題ありません。
ただし、以前はなかったしこりが現れた、片側だけ急に大きくなった、硬いしこりや皮膚の変化がある場合は、乳腺外科などで評価を受けてください。
Q. 副乳と脇肉はどう違いますか?
位置と組織が違います。
副乳は脇の前方から腋窩にみられ、乳腺由来の組織を含むことがあります。脇肉は腕を下ろしたときの脇の下で、皮下脂肪が主体です。ただし、位置だけで完全に分けることはできません。
Q. 脂肪吸引で副乳はなくなりますか?
皮下脂肪が主体であれば、ふくらみを減らすことができます。
一方、乳腺組織が主体の場合、脂肪吸引だけでは十分な改善が得られないことがあります。診察で内訳を確認したうえでご説明します。
Q. 生理前の痛みは改善しますか?
改善するとは限りません。
張りや痛みは乳腺組織による症状であり、脂肪吸引では乳腺組織そのものは減らせないためです。
Q. どうやって乳腺かどうかを確認するのですか?
触診に加えて、超音波(エコー)で内部の組織を確認します。
脂肪と乳腺組織では超音波での見え方が異なるため、どちらがどの程度含まれているかを確認できます。
Q. 傷跡はどこにできますか?
腕を下ろすと隠れる脇の中に、数ミリ程度の切開を行います。
もともとしわがある部分で、腕を体につけた状態では見えません。
Q. 授乳に影響しますか?
副乳は通常の乳房とは別の部位にみられることが多く、脂肪吸引は副乳周囲の皮下脂肪を対象に行います。
ただし、妊娠中・授乳中の方には手術をおすすめしていません。
まとめ
副乳とは、通常の乳房とは別の位置に存在する乳腺由来の組織です。脇の前方から腋窩にみられることが多く、胎児期の乳腺堤が一部残ったものです。
副乳には、乳腺組織を含む場合と、皮下脂肪が主体の場合があります。 この部位のふくらみには、副乳以外の原因が含まれることもあります。
生理前に張る、痛みや腫れを感じるという場合は、乳腺組織が関与している可能性を考える手がかりになります。当院では触診に加えて、超音波(エコー)で内部の組織を確認しています。
脂肪吸引で減らせるのは皮下脂肪です。 乳腺組織が主体の場合、脂肪吸引だけでは十分な改善が得られないことがあります。また、生理周期に伴う張りや痛みが改善するとは限りません。
切開は、腕を下ろすと隠れる脇の中に行います。
なお、以前はなかったしこりが現れた、片側だけ急に大きくなった、硬いしこりや皮膚の変化がある場合は、美容目的の施術を検討する前に乳腺外科などで評価を受けてください。
▶ 背中・胸下の脂肪吸引|施術内容・費用・ダウンタイム
副乳でお悩みの方へ
副乳は、脂肪だけとは限らない部位です。
当院では、まず触診と超音波(エコー)で内部の組織を確認し、脂肪吸引で改善が期待できるかを判断しています。
適応外と判断した場合には、その理由も含めてご説明し、無理に手術をおすすめすることはありません。
お電話でのご予約・お問い合わせ
TEL:082-298-0505
受付時間 10:00〜18:30
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穴井 元康
IANA CLINIC
院長
経歴
2015年 Centre Hospitalier Universitaire Grenoble Alpes(フランス)
2016年 Mackay Memorial Hospital(台湾)
2017年 産業医科大学医学部医学科 卒業
国立病院機構九州医療センター勤務
2019年 トヨタ自動車株式会社 専属産業医
2020年 東北大学病院、東北労災病院 整形外科勤務
2021年 都内整形外科クリニック院長
2023年 大手美容クリニック勤務
2025年 韓国 LaPrin Plastic Surgery Fellowship
2025年 IANA CLINIC開院
患者様一人ひとりのお悩みやご希望に丁寧に向き合い、
自然な仕上がりを重視した美容医療の提供に努めています。