「ボトックスと脂肪吸引、どちらがいいですか」
「両方やったほうが効果がありますか」
「ボトックスは効果が切れると聞きました」
ふくらはぎについて、こうしたご相談をいただきます。
この2つは、比較されることが多い方法です。ただし、変えられるものがまったく違います。
どちらが優れているかではなく、その方のふくらはぎで何が太さの主体になっているかによって、選ぶべき方法が変わります。
この記事では、2つの違いと、併用について説明します。
この記事でわかること
✅ ボトックスと脂肪吸引で変えられるものの違い
✅ どちらが適しているかの考え方
✅ 併用は可能か、順序はどうなるか
✅ 効果が現れる時期と持続期間の違い
ふくらはぎを細くする方法は2つあります
ふくらはぎの太さは、筋肉・皮下脂肪・むくみ・骨格が組み合わさってできています。
このうち、医療で変えられるのは筋肉と皮下脂肪です。
皮下脂肪に対しては脂肪吸引。筋肉に対してはボトックス注射。
骨格は変えられません。むくみは、その原因を確認したうえでの対処になります。
変えられるものが違います
脂肪吸引は皮下脂肪を減らします
脂肪吸引で取り除けるのは、筋肉の上に乗っている皮下脂肪です。
筋肉を減らすことはできません。太さの主体が筋肉である場合、手術を受けても期待した変化は得られません。
ボトックス注射は筋肉に作用します
ボトックス注射は、筋肉の緊張を和らげる作用を利用したものです。ふくらはぎでは、腓腹筋の張り出しを目立ちにくくすることを目的として行われます。
皮下脂肪の量が変わるわけではありません。脂肪が主体の場合、注射を行っても太さは変わりません。
この2つは、代わりになるものではありません。 作用する対象が違うためです。
どちらが適しているか
太さの主体がどこにあるかで決まります。
脂肪が主体の場合
力を抜いた状態でつまめる皮下脂肪の厚みがある場合、脂肪吸引が選択肢になります。
この場合、注射を行っても変化は限られます。
筋肉が主体の場合
つま先立ちをしたときに硬く盛り上がり、力を抜いてもつまめる脂肪が少ない場合、筋肉の関与が大きいと考えられます。
この場合、脂肪吸引では細くなりません。ボトックス注射が選択肢になります。
両方が関与している場合
実際には、こちらのほうが一般的です。
筋肉がしっかりしていて、その上に皮下脂肪も乗っている。この場合、併用を検討します。
ただし、見た目や触った感触だけでは、どちらが主体なのか判断がつきません。
当院ではエコー(超音波診断装置)で皮下脂肪の厚みと筋肉の厚みをそれぞれ測定し、触診や脚全体の形とあわせて確認したうえで、方針をご説明しています。
▶ ふくらはぎは筋肉太り?脂肪太り?見分け方とセルフチェック
併用について
同日に行えます
脂肪吸引とボトックス注射は、同じ日に行うことができます。
別々の日に受けていただく必要はありません。
当院では脂肪吸引を先に行います
同日に併用する場合は、脂肪吸引で皮下脂肪を整えたあとに注射を行います。
同日に併用する場合は、脂肪吸引で皮下脂肪を整えたあとに注射を行っています。皮下脂肪を処理したあとに筋肉への治療を加えることで、全体のバランスを考えながら治療を組み立てやすいためです。
併用するかどうかは診察で決めます
エコーで皮下脂肪と筋肉の厚みを確認し、太さの内訳を把握したうえで判断します。
筋肉の関与が小さい場合には、注射をおすすめしないこともあります。
効果が現れる時期は異なります
ここは、事前に確認しておく必要がある点です。
ボトックス注射は、効果が現れるまでに数日から2週間程度かかります。
一方、脂肪吸引の仕上がりを評価できるのは術後3〜6か月です。腫れ、むくみ、拘縮が落ち着くまで判断ができません。
同じ日に受けても、変化が現れる時期は同じではありません。術後1か月の時点で「注射の効果は感じるが、脂肪吸引の変化が分からない」ということも起こります。
持続期間の違い
ここが、2つの大きな違いです。
脂肪吸引は、皮下脂肪の脂肪細胞そのものを減らします。取り除いた脂肪細胞が同じ数まで元に戻るわけではないため、体重が安定していれば、得られた変化は長期的に維持されやすいと考えられます。
ボトックス注射は、効果が持続する期間に限りがあります。作用が薄れれば、筋肉の張りは元の状態に戻っていきます。維持を希望される場合は、繰り返し受けていただくことになります。
一度で終わるか、継続が必要か。この違いは、選択の際に考慮していただく点です。
脂肪溶解注射について
ふくらはぎに対して、脂肪溶解注射を検討される方もいらっしゃいます。
薬剤によって皮下脂肪の減少をはかる方法ですが、一度に減らせる量には限りがあり、複数回の施術が必要になることが一般的です。
ふくらはぎはもともと皮下脂肪の層が薄い部位です。当院では、皮下脂肪の厚みや希望する変化量を確認したうえで、適した治療をご説明しています。
ふくらはぎへのボトックス注射について
ふくらはぎへのボトックス注射は、国内で承認されている効能・効果とは異なる使用(適応外使用)にあたります。
使用する製剤、費用、リスクや副作用については、別のページで詳しくご説明しています。
▶ ふくらはぎのボトックス注射について詳しくはこちら
よくある質問
Q. ボトックスと脂肪吸引、どちらが効果的ですか?
太さの主体がどこにあるかによって変わります。
脂肪が主体であれば脂肪吸引、筋肉が主体であればボトックス注射です。どちらが優れているという関係ではありません。
Q. 両方受けたほうが効果がありますか?
筋肉と脂肪の両方が関与している場合には、併用を検討します。
ただし、筋肉の関与が小さい場合には注射をおすすめしないこともあります。エコーで内訳を確認したうえで判断しています。
Q. 同じ日に受けられますか?
受けられます。別々の日に来院していただく必要はありません。
手術中の順序としては、吸引を終えてから注射を行っています。
Q. ボトックスだけ先に試すことはできますか?
できます。
ただし、筋肉が主体の場合には有効ですが、脂肪が主体の場合には十分な変化は期待できません。診察で内訳を確認したうえでご相談ください。
Q. ボトックスの効果はどれくらい続きますか?
効果が持続する期間には限りがあり、一度で終わる治療ではありません。
持続期間には個人差があります。詳しくは注射のページでご説明しています。
Q. ボトックスで歩きにくくなりませんか?
ふくらはぎの筋肉は歩行に関わるため、注射量と部位の設定が重要になります。
診察で筋肉の状態を確認したうえで判断しています。生じうる副作用については、注射のページでご説明しています。
Q. 脂肪吸引をしたあとにボトックスを追加できますか?
できます。
脂肪吸引の経過を見たうえで、筋肉の関与が気になる場合にご相談いただけます。
まとめ
ふくらはぎのボトックス注射と脂肪吸引は、変えられるものが違います。脂肪吸引は皮下脂肪を減らし、注射は筋肉に作用します。
どちらが適しているかは、太さの主体がどこにあるかで決まります。脂肪が主体であれば脂肪吸引、筋肉が主体であれば注射です。実際には両方が関与している方が一般的で、その場合は併用を検討します。
当院では、エコーで皮下脂肪と筋肉の厚みを確認したうえで、その方に合った治療をご提案しています。
見た目や触った感触だけでは判断がつかないため、当院ではエコーで皮下脂肪と筋肉の厚みを測定し、内訳を確認したうえで方針をご説明しています。
併用は同日に行えます。当院では脂肪吸引を終えてから注射を行います。
ただし、変化が現れる時期は異なります。注射は数日から2週間程度、脂肪吸引の評価は術後3〜6か月が目安です。
持続についても違いがあります。脂肪吸引は脂肪細胞そのものを減らしますが、注射は効果が持続する期間に限りがあります。
重要なのは、「どちらが良い治療か」ではなく、「太さの原因に合った治療を選ぶこと」です。
▶ 膝・ふくらはぎの脂肪吸引|施術内容・費用・ダウンタイム
ふくらはぎでお悩みの方へ
ふくらはぎを細くする方法は一つではありません。そして、どの方法が適しているかは、太さの原因によって変わります。
当院では、エコーで脂肪と筋肉の内訳を測定したうえで、脂肪吸引・注射・併用のいずれが適しているかをご説明しています。どちらも適さないと判断した場合には、その旨もお伝えします。
適応外の方に、手術はおすすめしません。
ふくらはぎについてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
お電話でのご予約・お問い合わせ
TEL:082-298-0505
受付時間 10:00〜18:30
※カウンセリング無料

穴井 元康
IANA CLINIC
院長
経歴
2015年 Centre Hospitalier Universitaire Grenoble Alpes(フランス)
2016年 Mackay Memorial Hospital(台湾)
2017年 産業医科大学医学部医学科 卒業
国立病院機構九州医療センター勤務
2019年 トヨタ自動車株式会社 専属産業医
2020年 東北大学病院、東北労災病院 整形外科勤務
2021年 都内整形外科クリニック院長
2023年 大手美容クリニック勤務
2025年 韓国 LaPrin Plastic Surgery Fellowship
2025年 IANA CLINIC開院
患者様一人ひとりのお悩みやご希望に丁寧に向き合い、
自然な仕上がりを重視した美容医療の提供に努めています。
